グリーンインベスター
で社会貢献

 グリーンコンシューマーという言葉がある。「環境を大切にする消費者」といった意味合いで、イギリスから始まった概念だ。商品を購入するときに、価格や性能などだけではなく「環境にやさしいか」との視点を加えようというものである。日々の買い物を通じて、環境に配慮した商品を生産する企業や、その商品を販売する業者などを支援することにつながる。

 同様に、グリーンインベスターとして振る舞うためのシステム、たとえばファンド形式で出資を募るとか企業買収といったことを模索する動きもある。私たちが今すぐにもできることとしては、お金の行く先を白紙委任するのではなく、環境技術の優れた企業の株式や債券を購入する、途上国を収奪することによって利潤をあげる企業には投資しない、活動内容に信頼が置けるNPOバンクに出資するなどが挙げられる。

 「そんなことを言ってると、何もできないじゃないか」との声が聞こえる。しかし私たちには、環境破壊や途上国の困難など関係なく、理屈抜きに儲ける自由もあれば、グリーンインベスターとして振る舞う自由も、フェアトレード商品を購入する自由も、数多くの選択肢が与えられている。何かを選べば命の危険が迫るなどということはない。劣化ウラン弾に命を脅かされ、食糧どころか僅かな水にもこと欠く日々を強いられる人たちには、どれ1つとして手にできない選択肢だ。圧倒的不平等のもとで「強者」と位置付けられる私たち。さて何を選び取ることにしようか――。

■今回の執筆者
内藤眞弓(ファイナンシャルプランナー)
日本女子大学英文学科卒業後、大手生命保険会社に勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。個人の相談業務を中心に、セミナーや講演、原稿執筆などを行う。「有事」に備えた「平時」の家計の危機管理術を提唱。