そんなときは、本人に自己紹介を言わせるのではなく、主催者であるあなたが軽く「他己紹介」をしてあげるのが親切でおすすめです。

 たとえば、「こちらは〇〇さん。テニスがすごく上手なんですよ」「こちらは△△さん。だいぶおもしろい人なんで、きっと気が合いますよ」というように、あなたが橋渡しをしてあげるのです。こうすれば、紹介された側も「ハードルが下がって話しやすい」と安心できます。

配慮のない他己紹介は
思わぬ地雷を踏むことも

 ただし、この「他己紹介」にも注意が必要です。場を盛り上げようと張り切りすぎるあまり、過剰な紹介をしてしまうと、思わぬ地雷を踏むリスクがあるからです。

 たとえば、良かれと思って「あの子ね、最近離婚したばっかりで、絶賛婚活中なんですよ!」と配慮のないプライベートな情報を暴露してしまったり、「〇〇大卒のエリートだから」と学歴を強調してしまったり。

 あるいは、本人は「今日は聞き役に徹する清楚キャラでいきたい」と思っているのに、「この人、お酒を飲むと豹変しておもしろいんですよ」などと言って、本人の思惑を崩してしまったり。

 このように、主催者が「名MC」気取りで過剰に場を回そうとすると、無自覚なハラスメントになったり、誰かを傷つけたりする危険性が高まります。

 結局のところ、僕たちが行っているのはいい大人同士の社交です。過剰な紹介はせず、「適宜挨拶して社交してくださいね」「それぞれがんばってお友達になってください!」と宣言して、さっさと会を始めてしまうのが一番いいのです。

 あなたが用意したのは、あくまで「安全で心地よい場」と「素敵な参加者」だけ。その後のコミュニケーションは、参加者それぞれの「大人の社交力」を信用して、委ねてしまいましょう。それくらい肩の力を抜いて臨むのが、主催者自身も疲れないためにちょうどいいでしょう。