人生が「勝手にうまくいく人」が無意識でやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

あなたの周りに、「頑張っているのに報われない人」はいないだろうか? 誰よりも真面目に仕事に没頭しているのにチャンスに恵まれない人がいる一方で、なぜかトントン拍子に評価されていく人もいる。実は、人生が勝手にうまくいく人には明確な共通点がある。本記事では、17万人の行動データを分析した話題書『会社から期待されている人の習慣115』をもとに、「人生がうまくいく人が無意識にやっていること」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「頑張っているのに報われない人」はいませんか?

「あの人、頑張っているのに報われていないな」

あなたの周りに、そう感じる人はいないだろうか。

必死に頑張っているのに評価されなかった「先輩」

以前、職場にとても生真面目で勤勉な先輩がいた。

誰よりも早く出社し、眉間にシワを寄せてパソコンに向かう。
電話が鳴れば真っ先に取り、残業してでも完璧な資料を仕上げる。
誰もが「あんなに必死に仕事に向き合っている人はいない」と認めるような人だった。

しかし、社内で大きなプロジェクトのリーダーに抜擢されたり、重要な仕事を任されたりするのは、決まって隣の席にいた別の同僚だった。

その同僚はといえば、いつ見てもデスクで後輩からの相談に乗っていたり、にこやかに話し込んでいたりと、正直「余裕そうだな」という印象すらあった。

「あんなに汗をかいて作業している先輩ではなく、なぜいつも周りと話している彼なのか……」

当時の私は、不思議でならなかった。

なぜ、いつも話しかけられていた同僚の方が、自然とチャンスを引き寄せ、仕事がうまくいっていたのだろうか。

人生が「勝手にうまくいく人」の特徴

『会社から期待されている人の習慣115』では、こんな興味深いデータが紹介されている。

調査によると、期待されている人たちは「今ちょっといいですか?」と声をかけられる頻度が一般社員の7.5倍にのぼることがわかりました。
 

これは偶然ではありません。デスクの書類を片づけ、椅子の角度を少しだけ周囲に開く。視線が合ったときに笑顔で軽くうなずく。こうした細かい動作によって話しかけやすい雰囲気を作り出していました。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

815社17万人の行動と評価を分析したところ、評価されている人ほど、「ちょっといいですか?」と相談される頻度が高かったのだという。

人生や仕事がうまくいく人は、一人で抱え込んで成果を出そうとはしない。

「今ちょっといいですか?」に応え、情報や信頼を集めることで、結果的に自分の意思決定の精度を高め、大きな成果につなげていたのだ。

「話しかけやすさ」という最大の武器

必死だった先輩は、一人で完璧にこなすことに集中するあまり、知らず知らずのうちに周りを遠ざけるバリアを張っていたのかもしれない。

デスク周りを少し片付ける。
誰かと目が合ったら軽く微笑む。

たったそれだけの「話しかけやすい空気」を作ること。

その無意識の小さな振る舞いこそが、周囲から信頼され、勝手に人生がうまくいってしまう人の最大の秘密なのかもしれない。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。