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大人も子どもも楽しめる「工場見学」。以前から家族や友人同士でのお出かけスポットとして人気だが、ここ数年は最新技術を取り入れたコンテンツも増え、大きな進化を遂げているという。令和の工場見学の最新事情に迫る。(清談社 沖美魅)
企業努力と技術的な進化で
分かりやすさと没入感がアップ
学生時代から工場見学に足を運び、訪問した工場は国内外300カ所を超える工場見学マニアでライターの丹羽桃子氏は、近年の工場見学の変化についてこう語る。
「昔は、製造ラインを見るだけなどの受動的な工場見学が主流でした。ですが最近は、実際にモノに触れたり、自分でなにかを作ってみたりと、能動的に楽しめるポイントが多くなりました。また、VRやドローンなどの映像技術が取り入れられ、まるで製造ラインの中に入り込むような体験ができたり、通常では見えない部分を視覚的に見ることも可能になりました。これまでは立ち入り禁止だった部分を、企業側がわかりやすく魅力的に伝える工夫をしてくれている印象です」
視覚的な見やすさや没入感が増した令和の工場見学。その中でも、特に人気を集めるスポットの特徴を聞いた。
「出来立てのものが食べられたり、オリジナルのものを作れたりと、そこでしかできない体験ができる工場は人気がありますね。また、SNSの普及により、思わずシェアしたくなるユニークなポイントがある施設も注目を集めています。その場所でしか味わえない臨場感やワクワクを求めている人が多いのではないでしょうか。あとは、楽しく学べてお土産もいただける工場。この物価高の時代に、やはりコスパの良さは魅力的ですよね」
予約の難易度は
人気アーティストのライブ並み!?
また、工場見学の満足度の高さは、そのエンターテインメント性だけが理由ではない。
「工場見学施設は、授乳室やオムツ替え台・車いす対応通路が設置されていることが多く、幅広い年代にやさしい施設なんです。私も、長女が0歳の頃から工場見学はおでかけ先としてよく行っていましたが、赤ちゃん連れで困ることはほとんどありませんでした」
そうした利用のしやすさからか、近年は訪れる年齢層にも変化が見られるそうだ。
「工場見学の担当の方に話を聞くと、シニア世代の来場が増えたという声が多いですね。実際に私が参加するときも土日は家族連れが多い印象ですが、平日はリタイア世代と思われる方が多く見られます。楽しくお得にほどよく学べる、そんなところがシニア世代に響いているのかもしれません」
工場見学は、家族連れだけでなく、3世代で楽しめるレジャー施設としてのポジションを確立しつつあるのかもしれない。
工場見学の人気ぶりは、予約の困難さにも現れている。
「人気の工場は見学の予約開放と同時にすぐ枠が埋まります。とある大手お菓子メーカーはサーバーがパンクしたことがあるようですし、某文房具メーカーは予約開始が夜中0時にもかかわらず、すぐに埋まりました。こうした状況から、先着順ではなく抽選方式にしているところもあるのですが、オープンしたばかりのスナック菓子が有名な某メーカーの工場見学では、最大倍率160倍の日もあったそうです。まさに人気アーティストのライブチケット並みの難易度と言っても過言ではありません」







