全世界で870万部を売り上げた伝説の学習参考書シリーズ「Big Fat Notebook」。その化学版が『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの化学』だ。
左巻健男氏(元東京大学非常勤講師 元法政大学教授)「本書は、物質の世界を理論的に豊かに示してくれる知識に満ちている」、市岡元気氏(教育系YouTuber サイエンスアーティスト)「面白すぎる。分かりやすすぎる。化学が苦手な人ほど読んでほしい一冊です」、竹内薫氏(サイエンス作家)「優等生のノートの体裁を取りながら、きちんと教科書のポイントを押さえている。大人の学び直しにも最適」と各氏も大絶賛の内容だ。
同書から、本文の一部を公開する。
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原子の理論の発展
ジョン・ドルトンは、科学的観察に基づいて原子論を編み出した初の科学者である。
彼は次のようなことを考えた。
ジョン・ドルトンはイギリスの科学者。原子論の父と呼ばれることが多い。1803年に原子の理論を提唱した。
●すべての物質は原子からできている。
●原子をさらに分割することはできない。
●1種類の元素に含まれる原子はすべて同じものである。異なる元素に含まれる原子は互いに別のものである。
たとえば、水素原子(H)は酸素原子(O)と別のものである。
●化学反応の際には原子が組み換えられるだけで、失われることはない。

2種類以上の元素が組み合わさると化合物が作られる。
どんな化合物でも、各元素の原子の個数は整数比になる。
たとえばCO2の場合、炭素原子と酸素原子の個数の比は1:2である。
倍数比例の法則によれば、2種類の元素から複数の化合物が作られる場合、一方の元素を基準としたもう一方の元素の質量は、それぞれの化合物のあいだで整数比になる。
ドルトンの理論もすべてが正しかったわけではない。
たとえば、のちに、原子は亜原子粒子(電子・中性子・陽子)に分割できることが明らかとなった。
とはいえ、原子や分子は化学的・物理的性質を保ったもっとも小さい物質粒子なので、ドルトンの理論は大きな出発点となった。



