世の中には最初から
「決まった正解」はない
数学の答えを覚えると成績が上がる人もいるし、自分で考えたほうが伸びる人もいるということです。
世の中に最初から決まっている正解などはない、と思えるようになったのです。
それまでは、コフートの「人間は人に依存しないと生きていけない」という理論が正解で、フロイトの「自我を鍛えると自力で不安や苦難に耐えられる」という理論は古いと思っていたのですが、どちらもありで、患者さんによって、どちらがしっくりくるかわからないと思えるようになったということです。
すると勉強の仕方も、当然変わってきます。
『脳が若返る思考の自由』(和田秀樹、幻冬舎)
それまでは、いろいろな学説、理論、情報の中から正解を求めるための勉強をしていたのですが、多様な考え方の材料を集めるための勉強をするようになったのです。つまり世の中の正解や真理を知るためでなく、世の中にあるいろいろな説を知るために勉強するようになったのです。
複数の説があるとき、どちらが正解かを決めることなく、どちらもありだろうし、個人に置き換えたときには、どちらが自分に当てはまるかは試してみないとわからないと考えるようになったわけです。
ただし、正解と決まったわけではないのに、正解と世の中やマスコミが決めつけ、人に押しつける場合には反論はします。
いずれにせよ、どちらが正解かを決めないから思考が自由でいられるのだと信じています。







