「夫婦でもダメ」探偵芸人が全力が止めた妻の証拠集めの方法とは「夫婦でもダメ」探偵芸人が全力が止めた妻の証拠集めの方法とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

筆者は、吉本興業でお笑いコンビ「オオカミ少年」として活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。探偵歴十数年。これまで数え切れないほどの「誰にも言えない悩み」と向き合ってきました。今回ご紹介するのは、分厚い証拠のファイルを抱えているのに、相談した弁護士に「これは不貞の証拠になりません」と言われ続けた女性の話です。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳/登場人物と会社名は全て仮名)

1年に及び浮気の証拠を集めた妻
弁護士に証拠にならないと言われたワケ

 先に申し上げておきます。この回には、読んでいて少し心証の悪い場面が出てきます。悪いのは夫だけ、という話ではないからです。

 それでも書くのは、ここに離婚の一番の怖い現実が詰まっているからです。

オオカミ少年・片岡正徳オオカミ少年・片岡正徳(かたおか・まさのり)
芸人(吉本興業所属)、構成作家として「オールスター感謝祭」「さんま・玉緒のあんたの夢をかなえたろかSP」「ドラマでクイズ!THEキリヌキ」「笑神様は突然に…」などに関わる。
片岡探偵事務所代表取締役。

 片岡探偵事務所に不貞調査で相談に訪れたのは、皆賀茜(みながあかね・31歳)さんでした。3歳の娘さんを連れて実家に身を寄せている、と言います。

 化粧はきちんとしているのに、まばたきの回数が多い。眠れていない人の目でした。

 茜さんの夫・皆賀航平(みながこうへい・38歳)さんは、小規模事業者向けの経営コンサルタントとして個人事業主で仕事をしており、決まったオフィスを持たず日によって作業場所が変わる人でした。

 茜さんは、テーブルの上にクリアファイルを置いて「夫は子どもが生まれる前から、そして生まれてからも、何年も不倫関係を続けていました。何度も話し合ったり衝突したりしましたが、もう我慢できないと思い娘と実家に戻ってから、浮気の証拠を集めました」と語りました。

 ずしりと重いその中身は日付をメモした紙、印刷したメッセージのやりとり、交通系ICカードの利用履歴、コンビニのレシートなど。

 自宅の荷物を引き上げる際に見つけたものと、別居後に1年以上かけて集めたものが混ざっていました。

「4人の弁護士さんに無料相談をしてきました」

 茜さんは、少し笑おうとして、失敗したような顔をしました。

 弁護士たちは「これらは妻が知らない夫の謎の行動に思われるかもしれませんが、不貞の証拠ではありません」と同じ回答をしたそうです。

「どの先生にも同じことを言われました。1年です、1年もかけて集めたんです。それが、全て裁判で勝つための証拠にはならないそうなんです」

 そして、彼女はもう一つ、震える声で付け足しました。