現代のラグビーは情報戦だ。GPSからドローンに至るまで、多様なテクノロジーを駆使した分析が行われる。特集「熱狂!ラグビー ビジネス・人脈・W杯」(全10回)の第5回では、その分析の妙について、トップリーグの強豪2チームのアナリストに聞いた。(「週刊ダイヤモンド」2019年8月31日号を基に再編集。肩書や数字などは当時のもの)
質の高い情報やデータ分析は
ラグビーの勝敗すら分ける重要な存在
TBS系の7月期ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の劇中、トキワ自動車のラグビーチーム「アストロズ」において、大泉洋さん演じるゼネラルマネージャー(GM)君嶋隼人を支えるのが、笹本玲奈さん演じる総務部員の佐倉多英だ。
ツイッター上などでは当初、「マネージャー役の眼鏡美女がかわいい」といった声も散見されたが、佐倉はマネージャーではなく、ラグビー部のアナリスト。自他チームの戦力などを分析する役割を担う。質の高い情報やデータ分析は、時に勝敗すら分ける重要な存在なのだ。
とはいえ、ラグビーになじみのない人にとっては、どんな存在であるのか分かりづらいだろう。そこで、ドラマのアストロズと同じ東京都府中市に本拠を置くトップリーグの強豪2チーム、東芝とサントリーのラグビーチームに在籍するアナリストに分析の妙を聞いた。