打ち合わせ女性写真はイメージです Photo:PIXTA

「仕事ができる人」「周囲から一目置かれる人」は、話し方にも特徴が表れるのだろうか。心理学の研究では、話し方と、自信や積極性、集団内での影響力の印象との間に興味深い関係が示されているという。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

集団内で影響力を持てる人の
話し方には特徴があった

 話し方には、その人の個性や人柄が反映されます。性格が悪い人の話し方には、どこかトゲのようなものを感じられますし、やさしい人の話し方にはどこかにやさしさがあります。怒りっぽい人は、やはり怒りっぽい声になりますし、甘えん坊の人の話し方は、どこかに甘えを感じるような印象を受けます。

 では、相手の話し方から、その人がどれくらい仕事のデキる人なのか、どれくらい出世が早いのかなどを見抜くこともできるのでしょうか。「この人は、どんどん出世の階段を駆け上がるに違いない!」ということがわかったりしないのでしょうか。ちょっと気になるところです。

 結論から申し上げますと、話し方には、自信や積極性、集団内での影響力の印象を左右する特徴があります。その人の話し方に注目すれば、周囲から一目置かれる人物かどうかを知ることができるわけです。

 まずは話し方を抜きにして、どのような人ほど集団内で影響力を持つことができるのかを考えてみましょう。

 ここで注目したいのが、「テストステロン」という男性ホルモンの一種です。積極性や支配的な振る舞いなどにかかわるホルモンで、社会的な地位をめぐる行動との関連が研究されています。

 ジョージア州立大学のジェームズ・ダブズは358名の大学生のテストステロンを測定させてもらう一方で、ビデオカメラに向かって話す、あるいは実験者や面接官、同級生を相手に話してもらい、その話し方を分析してみました。