
直美、内務省衛生局の柳生を頼る
こんなふうに描かれると、寛太と直美もお似合いなんじゃないかという思いはすっかり失せる。しょせん寛太は悪い仕事から抜けられない人物なのだ。
直美は抜け出すことができた。闇から抜けられない人と抜けられる人がいる。それが寛太と直美なのだ。直美が寛太と再婚するパターンはこれで消えた(たぶん)。
次は――柳生である。
このままでは捨松様に顔向けできないから、なんとかしたいと逸る直美は、柳生に相談に行く。内務省の衛生局勤務だから、評判の悪い派出看護を取り締まってくれるかもしれない。
りんと直美が連れ立っていく。
移動カメラで思わせぶりにじわじわ近づき、柳生にズームイン。
「また会えて光栄だな」
相変わらず、いい声の中村倫也。セリフを発しながら、合間にお茶を飲むタイミングが絶妙にうまい。短い出番ながら、中村倫也の名演技を堪能した。中村倫也は、主役もよく演じているが、コツコツと脇でいい仕事をしてきた歴史もある職人的な俳優なのだ。
柳生は看護婦会の良くない噂も知っていた。
「しかし、何事も初めのうちは玉石混交になるのは当然のこと」と言いつつ、「まずはその実態を調査することを検討しよう」と答える。
あとで部下に「もうすでに調査を始められているのになぜ?」と聞かれる。
実は調査を始めていたらしい柳生。まさか直美たちを心配してのこと?まだ柳生は出番がありそうな予感。ただ、直美と個人的に何か関わってくるほどではないだろう。
柳生に手助けを頼みつつ、自分たちでも何ができるか考えていると、再びしのぶがやって来た。
「私もう一度ここで働きたい」と言う。
先日、少しの時間、留守番の手伝いをしただけで「おばあさまが怒らない?」と息子に心配されていたほどだが、大丈夫なのか。







