
娘が見る、母の看護婦としての道のり
環は佳枝(相田翔子)の家に、りんの看護の様子を見学しにいけることになった。
この日の献立は、あゆの炊き込みご飯とナスの煮浸し。それから食後には桃。おいしそうな料理だが、佳枝は震える手で、スプーンを口に持っていくのもやっと。
佳枝のいないところで、食べさせてあげないの?と環がりんに聞く。痛みがあまりにひどそうであれば手伝う。だけど、自分で食べたいという気持ちがあるなら手は出さないかな、と答えるりん。
医者じゃないから病気は治せない。「だけど患者さんの気持ちを大事にすることはできる」
そういうりんに、「どうして気持ちがわかるの?」とさらに聞く環。
最初から何もかも通じ合うわけじゃないと聞いて、環は驚く。
「そういうお仕事。看護に終わりはないから」
そういうと、りんは、ふいに立ち上がり、佳枝の寝室に向かう。苦しんでいる佳枝を、淡々と落ち着いて、ごく自然に看護する。
こんなふうに動じず、当たり前のように、患者が少しでも快適になるように動く。ここまでになるまでに、長い時間が必要だった。りんの看護婦としての道のりを、環の目を通して振り返る。物語も終盤になってきたことを感じさせる場面だ。
一晩、りんの看護を見学した環は帰りがけ、佳枝と話す。もう一人の母(直美)が迎えに来ると言うと、「聞いていた通り。楽しそうな家族」と佳枝。
「少し変な家族ですが。私の自慢のお母さんたちです」
佳枝は「もしよかったら。私が良いお相手をご紹介するわ」と言う。
環は、画家になる可能性もあるし、男爵夫人お墨付きの人の妻になる可能性もできた。なんだかんだで恵まれているのである。すべてはりんががんばったおかげだ。
そういえば、公爵夫人・千佳子さま(仲間由紀恵)はどうしているんだろう。








