「六丁目」じゃない!
仙台に実在する「六丁の目」
他に変わった例としては、仙台市若林区には「仙台市若林区六丁の目」という地名があります。六丁目ではなく六丁「の」目です。駅名や交差点名にも「六丁の目」の表記が見られます。なんでも鎌倉時代に一遍上人がこの地を訪れた際、道端の石に「南無阿弥陀仏」と書き記したものを「六字の銘」と読んで祀ったものが、訛って六丁の目になったのだとか。
なので、ご想像通り一丁の目や五丁の目はなく、六丁の目だけです。この碑は今でも六丁の目駅近くの太子堂で見ることができます。
「の」を省略してしまうと
まったく別の場所になる!?
ただ六丁の目はかつては「六丁目」と書いて「ろくちょうのめ」と読ませたこともあるらしいですし、さらにややこしいことには、実は若林区には六丁の目以外に六丁目もちゃんと存在するのです。
国土地理院最適化ベクトルタイトルをもとに著者作成(同書より転載) 拡大画像表示
『ヤバい日本の住所』(河合太郎、幻冬舎)
もともとは同じ「六字の銘」由来だったのかもしれませんが、六丁の目駅周辺は六丁の目北町・六丁の目南町・六丁の目東町・六丁の目西町・六丁の目中町・六丁の目元町の6つの町で構成され、住居表示が実施されています。
一方でその東側にある仙台東IC周辺のエリアには「六丁目」が存在し、こちらは住居表示が実施されていません。ですので、たとえば「仙台市若林区六丁の目南町4-1」と、「仙台市若林区六丁目南4-1」はそれぞれ2kmほど離れた地点を指しています。
六丁の目南町4-1を省略したつもりで六丁目南4-1と書いてしまったらまったく違う場所に郵便が届いてしまうことになるわけです。これほど特徴的な住所であっても、こういう状況が起こり得るのです。







