客に「髪型はおまかせで」と言われたときの美容師の本音写真はイメージです Photo:PIXTA

髪を切るときに「おまかせで」とオーダーしたことはありませんか?「美容師はスタイリングのプロだから、丸投げしても似合う髪型にしてもらえる」と期待する人もいるでしょう。しかし、美容師にとって「おまかせ」は、客の髪を好き放題にカットできるという意味ではなく、むしろ慎重になります。客に「おまかせ」されたとき、美容師は何を考えているのでしょうか。現役美容師が本音を明かします。(現役美容師・ライター 操作イトウ)

「おまかせ」したからといって
思い通りに仕上がるとは限らない

 皆さんは、髪を切るときに「おまかせで」とオーダーしたことはありますか? 

 理容師・美容師を信頼して「おまかせ」する方もいれば、ヘアスタイルにこだわりがないため、あえて何も指定せずに「おまかせ」する方も多いはずです。

 しかし、「おまかせ」したからといって、必ずしも思い通りの仕上がりになるとは限りません。丸投げのオーダーでおしゃれになる人もいれば、残念な印象になる人もいます。そこで今回は、オーダーに関する美容師の本音をお伝えしていきます。

 筆者は現役美容師ですが、「おまかせ」のオーダー自体は珍しくありません。「今よりステキに仕上げてくれるかも」と期待を込めて依頼してくれるお客様もいらっしゃるので、特にイヤな気持ちになることもありません。

 しかし、実際にヘアスタイルを決めて創り上げていく際は、少し慎重になります。いくら「おまかせ」されているとはいえ、美容師の好みやアート性を爆発させ、好き勝手な髪型にしていいわけではないからです。

 例えば、落ち着いた印象の人に「お客様には絶対似合いますので、モヒカンにしてもよろしいでしょうか?」と確認しても、「NO!」となるのは言うまでもありません。

 勝手に髪を切り、「おまかせしていただいたので、モヒカンにしました」と出来上がりを見せれば、クレームは必至です。一度切ったモヒカンヘアが元通りになるまでには、かなりの時間がかかるため、取り返しがつきません。

客に「髪型はおまかせで」と言われたときの美容師の本音勝手に派手な髪型にされると、お客さんは困ってしまう Photo:PIXTA