信頼できない医師が言いがちな
「7文字」の診断結果
さらに、がんの中には遺伝性のものがあることも分かってきているため、家族の詳しい病歴を伝えることも、がんの早期発見につながりやすくなるといいます(※注2)。
※注2:国立がん研究センターによると、生まれ持った体質(遺伝要因)ががんの発症に大きく関与していることが分かっています。こうした要因によるがんは「遺伝性腫瘍」と呼ばれ、原因となる遺伝子変異を見つける検査も行われています。
日本におけるがん対策の拠点「国立がん研究センター」 Photo:JIJI拡大画像表示
「いわゆる『がん家系』であることや喫煙歴なども伝え、『気になるから詳しい検査を受けてみたい』と医師に話してみましょう。これが進行がんを減らしていくことに繋がると考えています」
しかし、家族の病歴などの情報を伝えても、がんを疑わずに済ませる医師も一部に存在するといいます。
「病状を伝えた後、すぐに『ストレスや老化』が原因だと言う医師は(本当に信頼してもよいか)疑ったほうがいいかもしれません。現代人は何かしらのストレスを抱えているし、人は誰でも老いていきます。だからストレスや老化が原因と言われたら、患者さんは何となく納得してしまいます。その結果、重大な疾患が見落とされてしまうこともあるのです」
「大切なのは、何がストレスの原因になっているのか、ストレスや老化が体調にどんな影響を及ぼしているかを具体的に説明してもらうこと。これができない医師であれば、面倒かもしれませんが、別の病院でもう一度診察してもらうことをおすすめします」
これに対して、木村先生は自身の経験を踏まえながら「がんなどの最悪のケースを想定した診療」に取り組んでいるといいます。
「患者さんには『面倒でも念のため検査しておきましょう。もし何事もなかったら、私のことをおせっかいな医者だと思っていいから』と伝えるようにしています。その結果、初期段階でがんを発見することができたら不幸中の幸い。発見が遅れたことによるタイムロスとコストロスは計り知れないですからね」
木村先生が向き合ってきた患者さんや、木村先生ご本人のエピソードは決して他人事ではありません。 国立がん研究センターの推計によると、日本人の2人に1人は、一生のうちに何らかのがんになるリスクがあります。
だからこそ、今は健康でも、がん検診や人間ドックを受けたことがないという人は、可能であれば定期的に受けてみてください。今回の記事で紹介した自覚症状がある人は、かかりつけ医に相談して詳しく伝えてみることが、早期発見・早期治療の第一歩になるかもしれません。
【前編から読む】
>>がん検診を受けなかった医師が、がんになって考えた「日本人が検診を受けないワケ」







