年齢を重ね、環境が変わっても、なぜか周囲に人がいて、昔からの縁も自然と続いている人がいる。一方で、かつては多くの人と付き合いがあったのに、いつの間にか孤独になってしまう人もいる。その違いは、友人の数や社交性だけではない。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「一生、孤独にならない人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「一生、孤独にならない人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

なぜか「人が離れない人」がいる

 学生時代の友人、昔の同僚、趣味を通じて知り合った人。
 環境が変わっても、昔からの人間関係が自然と続いている人がいる。

 一方で、転職や引っ越し、結婚などをきっかけに、それまで仲のよかった人といつの間にか疎遠になってしまう人もいる。

 あなたは、どちらだろうか?

「今日、誕生日だったよね」

 顔が広い先輩と話していたときのことだ。

 話の途中で、突然スマホを取り出した。

「あ、今日、◯◯さんの誕生日だ!」

 そう言って、「おめでとう!」と短いメッセージを送っていた。

「え、みんなにやってるんですか?」と聞くと、「そう、知ってる人のは全部カレンダーに書いてるよ」と言う。

 ほかにも、旅行先で友人が好きそうなものを見つければ写真を送る。
 以前おすすめされた映画を見たら、「見たよ」と伝える。

 どれも、ほんの数十秒でできることばかりだった。

 それでも、こういう小さなやりとりがあるから、何年会っていない相手とも関係が完全には途切れないのかもしれない。

「たった1つ」にも意味がある

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなエピソードが登場する。

ある朝早く、一人の男が打ち寄せる波を見ながら、海岸を歩いていた。
数え切れないくらいのヒトデが砂浜に打ち上げられ、死にかけていることに気がついた。
その異常な光景にしばし茫然(ぼうぜん)としていると、ふと遠くのほうで若い女が、1つ1つヒトデを拾い上げては海に向かって投げ返す姿が目に入る。
男はその女のところまで近づいていき、こう声をかけた。
「そんなことしたって時間の無駄じゃないか。こんなにたくさんのヒトデがあるのに、そんなことをして、いったい何の意味があるんだい?」
すると、その女は足元にあったヒトデを1つ拾い、思いきり海に向かって投げ返した。
「あのヒトデにとっては意味があったわ」と言って、足元にある別のヒトデに手を伸ばした。

――『あきれるほど小さい習慣』より

 人とのつながりも同じなのではないだろうか。

「こんな一言を送っても意味がない」
「わざわざお礼を言うほどでもない」
「また会ったときに話せばいい」

 そう考えれば、小さなコミュニケーションはいくらでも省略できる。
 しかし、相手にとっては、その一言がうれしいこともある。

「覚えていてくれたんだ」「気にかけてくれていたんだ」

 そんな小さな実感が、人と人とのつながりを少しずつ強くしていく。

孤独にならない人は「小さなつながり」を大切にする

 一生孤独にならないために、たくさんの友人をつくる必要はない。
 毎週誰かと会ったり、頻繁に飲み会へ参加したりする必要もない。

 大切なのは、すでに出会った人との間にある、小さなつながりを雑に扱わないことだ。

 一生孤独にならない人の特徴・ベスト1は、「こんな小さなことをしても意味がない」と考えず、人とのつながりを育てる小さな行動を続けられることだ

 人間関係は、ある日突然なくなるものばかりではない。
 小さなやりとりが減り、少しずつ遠ざかっていくこともある。

 だからこそ、「おめでとう」「ありがとう」「この前の話、どうなった?」という小さな一言を大切にしよう。