これらの地域では戦後、工場・倉庫、そして港湾関係の施設が数多く稼働していましたが、1990年代以降に再開発が進み、今ではタワーマンションが林立しています。
都心隣接の利便性や充実した都市機能に加え、建物自体の存在感と豪華絢爛な共用部、そして都心を見渡す眺望などから投資対象としても注目を集め、新しい世代の経営層やパワーカップルを惹きつけています。
図3は、国土交通省のオープンデータをもとに、都心周辺の「タワーマンション」の分布を描いた地図(注1)です。
同書より転載 拡大画像表示
東急沿線の高級住宅地は
どう生まれたのか
近郊では、東京23区の南西側、具体的には目黒区と世田谷区南部(東急線沿線と成城学園前)に役員が密集しています。
これらの地域は武蔵野台地の段丘面(注2)にあたり、明治時代までは田畑と雑木林が混在する近郊農村地帯でしたが、大正以降、特に関東大震災の前後から宅地化が進みました。
現在の桜新町駅(当時の玉川電気鉄道・新町駅)の南側には関東で最初の高級分譲住宅地といわれる新町住宅地がつくられましたし、成城では私立・成城学園の移転・建設費用をまかなうために郊外型の高級住宅地が開業。
(注1)国土交通省『PLATEAU』(https://www.mlit.go.jp/plateau/)の建物データより、20階建て以上の共同住宅の分布を地図化した。
(注2)段丘面:川の流れや地面の隆起・沈降などの地殻変動によってつくられる、緩やかな傾斜を持つ平坦な地形。ここで紹介している地域は多摩川や野川、仙川の浸食によってできた段丘崖の上にあり、見晴らしや日当たりにすぐれた土地も多い。
(注2)段丘面:川の流れや地面の隆起・沈降などの地殻変動によってつくられる、緩やかな傾斜を持つ平坦な地形。ここで紹介している地域は多摩川や野川、仙川の浸食によってできた段丘崖の上にあり、見晴らしや日当たりにすぐれた土地も多い。







