そんなとき、感じのいい人は「お気になさらないでください」「こちらは問題ありません」などの言葉を返します。「ちょうど別の仕事をしていたので、気にしないでください」など、相手が安心できる言葉を添えています。

 ほかにも、待ち合わせに少し遅れてきた相手には「大丈夫。私も今来たところです」、仕事の返信が少し遅れた相手には「大丈夫です。急ぎではなかったので、お気になさらず」といった具合です。これで「迷惑をかけてしまったかも」と気にしている相手もホッとするでしょう。

 大切なのは、「私は大丈夫です」と宣言することではありません。相手が抱えている「申し訳ない」という気持ちを、どうすれば少し軽くできるか。感じのいい人は、その視点を大切にしているのです。

「OK」の意味で使う
「大丈夫」にも一工夫を

 もう一つ、了承の意味で使う「大丈夫です」にも触れておきましょう。「打ち合わせは15時からで大丈夫ですか?」「大丈夫です」という場面で使うフレーズです。

 会話の流れから「15時でOK」という意味は伝わるでしょう。ただし、「大丈夫です」は「要りません」という断りの意味でも使われるため、とくにメールやチャットでは「15時でいいんだよね?」と相手を一瞬迷わせることがあります。

 こんなとき、感じのいい人は「はい、15時でお願いします」「15時で問題ありません」「15時で承知しました」など、何を了承したのかをはっきり伝えています。これは、相手に余計な確認をさせないための小さな配慮です。

 仕事では、「たぶんこういう意味だろう」と相手に推測してもらうより、一度で意味が伝わる言葉を選んだほうが、お互いに気持ちよくやり取りできますね。

「大丈夫です」の中身を
具体的に説明する

 ここまで読むと、「大丈夫です」は使わないほうがいいのかと思う人もいるかもしれません。しかし、そんなことはありません。「体調は大丈夫ですか?」「はい、大丈夫です」のように意味が明確な場面もありますし、親しい間柄なら表情や声のトーンだけで十分に意図が伝わることもあります。

 注意したいのは、便利だからという理由で、いつも「大丈夫です」の一言で済ませてしまうことです。断るなら、相手の好意に「ありがとうございます」と伝える。心配されたら、自分の状況を少し具体的に返す。相手を安心させたいなら、「気にしないで」と伝わる言葉を添える。OKなら、何に同意したのかを明確にする。

 感じのいい人は、何も難しいことを伝えているわけではありません。「大丈夫です」の中に隠れている本当の気持ちを、ちょっとだけ具体的に伝えています。それだけで、お互いの意思疎通がよりスムーズになり、気持ちのいい会話になるのです。

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