1つ目は、違いを認めることです。
自分と違う意見が出ても、すぐに否定せず、「あなたはそう思うんだね」「意見を言ってくれてありがとう」と受け止める。
2つ目は、背景を聴くことです。
「なぜそう考えたのだろう」と聞いてみる。部下の担当業務や顧客との関係、価値観など、背景を聞けば、こちらが見えていなかった事情がわかることがあります。
3つ目は、人を生かす軸を持つことです。
上司として何を大切にするのかを定めたうえで、部下の強みをどう生かすかを考える。
そして4つ目が、やり方を変えることです。
断定して命令するのではなく、問いかける。自分のやり方に合わせさせるのではなく、その人が力を発揮できる方法を考える。
この4つを意識して習慣化すれば、押し付けはかなり減らすことができます。
もちろん、部下の要求を何でも受け入れればいいわけではありません。
管理職には、組織として成果を出す責任があります。
だからこそ、まず相手の話を聞き、背景を理解したうえで、どうすれば力を生かせるかを考えることが必要なのです。
部下が「モンスター社員」になったように見えたとき、私は一度、上司自身にも振り返ってほしいと思います。
意見を出した部下に「それは違う」「あり得ない」と言っていないか。自分の経験則を「普通」や「常識」として押し付けていないか。
部下をモンスター社員にしてしまう危険な一言は、「否定」から始まる言葉です。
その一言を「なぜそう思ったの?」に変えるだけでも、部下との関係は大きく変わるはずです。
第5回記事<「中途入社で嫌われる人」が無意識に口にしている〈余計な一言〉とは?>は9月29日(火)午前7時30分に公開されます。前川孝雄氏をフォローすることで取材記事(全5回)をメールでお送りすることができます。







