人間は「ゲームをする」
ように生まれている!?
柳瀬 世の親御さんたちの多くは、子どもがゲームばかりしていることに頭を悩ませているようです。「ゲームばかりやっていたら、バカになるよ」とか、「ゲームをやるヒマがあったら、勉強しなさい」というふうに。これはもうずーっといわれてますよね。ゲームに夢中になる、その半分でいいから、勉強に気を向けてほしい。世の親はみんなそう思っている。ゲームにはまる子どもたちを、養老さんはどう思いますか?
養老 何を言ってるんですか。人間はゲームをするように生まれているんです。むしろ、人間の中にある「ゲーム(みたいなこと)をやりたい」という欲望を形にしたのがあらゆるゲームなんだから。ムリヤリやめさせようとしても、うまくいきませんよ。ぼくだって、やめられません。
柳瀬 養老さん、どういうときにゲームをしますか?あるいはしてました?
養老 仕事で行き詰まったときですね。気分を変えたいようなときが多いです。散歩や虫採りに出かけることもありますが、外に出られない場合はだいたいテレビやパソコンでゲームをします。元来が面白いものには過集中するタチなので、延々ゲームをやってしまう。
柳瀬 私が養老さんのところに伺うと、標本をいじっているか、ゲームをしているか、YouTubeを見てるか……。子どもですか!(2回目)
養老 子どもと変わらんよね(笑)。周りからときどき「そこまでゲームに熱中すると、気分を変えるどころか、逆に頭が疲れるのでは?」と言われます。大丈夫です。仕事をしているときと、ゲームをしているときとでは、使っている脳の部分が違う。ずっと同じことをしていると、脳の使う部位に偏りが出ます。それぞれに集中することで、脳はバランスを取り戻すし、元気を取り戻している。
柳瀬 なんだか言い訳っぽいなあ(笑)。どんどんゲームをしてもいい、と。うちの子どもに聞かせたくないなあ。







