そこに加えて、timeleszが叩かれているのは2の《「仲間兼教育係」という複雑な人間関係》というのがある。

 実は今回のオーディションによる新メンバー加入をもともと発案したのは、菊池さんということになっており、佐藤さん、松島さんと共に審査員として選考にあたっている。

 つまり、timeleszというのは、TOKIOのようなメンバー同士が小中学生から一緒にレッスンなどで苦楽を共にしてきた「仲間」の集まりではないのだ。

 仲間がやらかしてしまった不祥事について、誰よりも絆の深い仲間たちが頭を下げて、時に苦言を呈するので社会は同情・共感をする。TOKIOメンバーの謝罪会見が好意的に見られた一因だ。

“それっぽい謝罪”が
ペラペラで響かない理由

 しかし、timeleszというグループはそういうシンプルな人間関係ではない。菊池さんや佐藤さんは、新メンバーの3人に対しては、「同じグループの仲間」として接しつつも、オーディションの審査員をしていたことから「メジャーな舞台へ引き上げてくれた恩人」でもあり、これから芸能界の常識、アイドルとしての立ち振る舞いなどを伝えていく「教育係」でもある。

 そのため今回の猪俣さんの事件を受けて、菊池さんら古参メンバーの「管理責任」を問うような人々もいて、それが炎上にもつながってしまっているのだ。

「その押し付けはさすがに気の毒ではないか」と思う人もいるだろう。実際、所属事務所は、他のメンバーが今回問題となった行為を事前に把握しておらず、関与もしていないとしている。

 ただ、実際に責任があるかどうかと、「選んだ側にも責任があるのではないか」と受け止める人が出てくることは別問題だ。

 例えば、あなたの会社で部長がいきなり「異業種から有能な人材を引き抜いて、これまで我が社でやったことがない画期的なプロジェクトを立ち上げよう」などと言い出して、人材募集を始めたと想像して欲しい。

 社内にも有能な人材はそれになりにいる。しかし、部長は「新しい風を入れるのだ」とこの世界の常識や、自社のビジネスモデルをそれほどよくわかっていない人々を厚条件で迎え入れ、責任者に大抜擢した。

 取引先も「大丈夫ですか」と心配する中で、ほどなくてして、この異業種参入組がとんでもない不祥事を起こしてしまった。さて、この部長は社内でどんな目で見られ、どんな批判に晒されるだろうか。

 詳しくは述べる必要はあるまい。今、菊池さんや佐藤さんが炎上していることがすべてを物語っている。