このような構造的な問題に加えて、timeleszへの風当たりが強いのは3の《繰り返される「プロ意識の欠如」》もある。

 昨年11月、メンバーの篠塚大輝さんが「めざましテレビ」(フジテレビ系)に生出演した際、童謡「大きな古時計」の替え歌で「今は~ もう~ 動かない~ おじいさんにとどめ~♪」という一発ギャグを披露して、スタジオは地獄のような空気に包まれた。

 見る人によっては、安楽死、高齢者虐待、闇バイト強盗などを連想させるこの不謹慎ギャグはたちまち炎上。timeleszメンバー連名で謝罪文を出すほどの騒ぎになった。

(謝罪文画像)

 謝罪文に書いてあること自体は悪くない。「今回の件につきまして、個人の問題としてのみならず、timeleszとしてのことと捉えております」と連帯責任を強調するなど、グループ謝罪の基本もしっかり抑えている。

 ただ、このような「そつのない謝罪」というのも諸刃の剣で、1年も経たないうちに不祥事を繰り返すと、「その場しのぎ感」「口だけ謝罪」という印象が際立ってしまうというデメリットもある。それは例えば、以下のようなコメントだ。

《今回の経緯を振り返り、メンバー各々に落ち度と責任があることを自認し、今後は、このようなことを起こさないよう、互いに律し合い、アイドルとしてあるべき姿とは何かを継続的に話し合いながら、日々の言動を見つめ行動してまいります》

 冒頭で述べたように、猪俣さんの振る舞いは、旧ジャニーズ系アイドルの先輩たちと比べてかなり異質だ。昨年11月から本当に、メンバー同士で「アイドルとしてあるべき姿とは何か」を継続的に話し合ったのかと疑ってしまうほどだ。

 timeleszに特になんの思い入れもない第三者がみても違和感を覚えるのだ。熱烈なファンの皆さんからすれば尚更だろう。中には、メンバーへの愛の強さゆえ、厳しい批判に転じている方もいらっしゃるはずだ。

 このように炎上する組織というのは、その直接的な原因となった事象だけではなく、組織の成り立ち、組織内のパワーバランス、そして過去の行いも影響をしてくるものだ。

「なぜ我々ばかりが叩かれないといけないのだ」と首を傾げている組織は、ぜひ我が身を客観的に振り返っていただきたい。