稲盛和夫が自分に問いかけた
「動機善なりや…」の意味とは?
稲盛和夫の有名な言葉「動機善なりや、私心なかりしか」は、何かをスタートする時に、自分の動機が純粋であるかを自問した言葉です。今でもこの言葉を大切にしている経営者が多くいるそうです。
また、松下幸之助は「覚悟はよいか」の他にも「日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならぬ」「素直な自問自答を、繰り返し行なわねばならない」などと
著書『道をひらく』に記しています。
ジェフ・ベゾスは「80歳になった時、自分はこれに挑戦しなかったことを後悔するだろうか?」とインタビューで話しています。どの質問も、自分の原点を問い直すものです。
質問は自分の行動を正しいほうに導く“羅針盤”になるのです。
『質問の魔力 「よい質問」がすべてを解決する』(河田真誠 著、アスコム、税別1630円)拡大画像表示
そして、もう一つ大事なことがあります。それは、質問の効果は人間の脳の特性と結びついているということです。
脳科学者の西剛志さんは著書の中でこう書いています。
「通常、普通に話を聞くときは、脳では左脳の言語野が活性化します。でも、対話形式で質問をされると右脳も活性化するのです! 脳全体が活性化することで、話の内容もより明確にイメージしやすくなるのです。伝え方がうまい人は、質問をなげかけながら話をしています」(『結局、どうしたら伝わるのか? 脳科学が導き出した本当に伝わるコツ』アスコム)
質問をされると、脳が自分ごととして捉え、答えを探そうとするのです。
ちなみに、西さんはこの本の中で「命令」は効果が薄いと書いています。命令されると脳は逆のことや別のことをしたくなるそうです。
だから、「頑張ろう!」と伝えたいときは、「頑張ろう!」ではなく「頑張れそう?」、「やり抜こう!」ではなく「やり抜けそう?」と質問するほうが効果的と解説されています。質問の力は、脳の特性と結びついているのです。
そのことにいち早く気付いて質問の魔力を使いこなした人たちが偉人と呼ばれるようになったのかもしれません。







