インター路線で人気の「西武学園文理」

 ブラジル人校長の下、開智所沢の猛攻に踏みとどまっているのが西武学園文理(狭山市)だろう。入試区分はクリエイティブとアカデミックチャレンジの2つのクラスに分かれる。小学校からの内部進学者を含む175人を募集している。24年1991人から25年1595人と大きく落ち込んだものの、26年は2104人とV字回復している。24年から26年まで各回の受験者数を見ると、Fランクの10日[1回](777人、613人、677人)と12日[2回](216人、201人、224人)、Eランクの10日午後[1回特待](295人、282人、372人)、26年に新設された12日午後[2回特待]は164人が受験した。23日[3回](123人、21人、97人)が25年に激減したのは2月5日に移動したためで、27年は23日になる。

 25年18日から26年17日に移動、27年も17日に行われる教科型ではない3つの入試は、[適性型](523人、478人、520人)が圧倒的で、[英語4技能]は26年17人、英語による算理と英語筆記・面接の[バイリンガル]は26年8人とだいぶ少ない。

 こうした勢いを支えている要因の一つが、中高と同じマルケス・ペドロ校長の進める系列小学校での「すべての教科を日本語でも英語でも行う、バイリンガルスクール化」を目指す動きにあるだろう。インターナショナルスクールよりはるかに低負担で英語力を身に付けさせようとしている。系列小学校からの内部進学が増えてくると、中高もさらに勢いを増すことになるかもしれない。東京にある「国際」を冠した学校でも同様の現象が起きている。これが埼玉三つ目の注目点となる小学校でのお受験人気である。

 開智所沢が猛威を振るう川越市にある2つの男子校は年々受験者数が減少している。城北埼玉は24年1098人、25年1009人、26年909人と毎年100人ほどの減少が続いている。特別選抜約25人、総合一貫約60人、帰国生若干名を募集している城西川越は、24年532人、25年414人、26年373人とこちらも厳しい。合格種別(特待・選抜クラス・普通)の選抜クラス合格を26年に廃止した。優先的に特別選抜クラス(約25人)合格者を決める10日午後[特別選抜一回]と11日[特別選抜二回]は、いずれも算理2科となった。その結果、25年と26年の受験者数・実倍率は115人・2.4倍と106人・2.1倍、79人・1.3倍と72人・1.7倍のように微減となっている。

 もう一つの男子校である立教新座(新座市)は、27年も例年通りCランクの[一般1回]が25日に実施される。24年1680人・2.4倍、25年1631人・2.2倍、26年1553人・2倍と、こちらも年々緩和傾向にある。

 東武東上線沿いの学校はどうか。80人を募集する西武台新座(新座市)は午後に行う特待入試がFランクになる。最多の受験生が集まる10日[1回]は24年176人、25年137人、26年183人、受験者数合計は24年599人、25年546人、26年601人と隔年現象が見られる。

 対照的なのが120人を募集する細田学園(志木市)で、受験者数合計は24年497人、25年642人、26年895人と恐ろしく勢いがいい。一般へのスライド合格もある10日午後[特待生1回]と11日午後[特待生2回]はDランクで、他の入試回はFランクとなっている。