受験者数が減少した「開智学園」の見方
2024年に開智所沢中等教育学校(所沢市)が開校して以来、埼玉の私立中学受験地図は大きく塗り替えられた。入試日程と内容をそろえることで、開智(さいたま市岩槻区)や開智望中等教育学校(茨城・つくばみらい市)と同時合格判定を希望者に対して行っている。2万円で開智学園グループの入試を何校でも何回でも受けることができる“サブスク“化も後押しして、受験者数が大きく増加している。
開智は26年に入試名を変更、11日[創発クラス(特待I)]を[特待I(創発クラス)]に、15日[特待B]を[特待II]にした。24年からの受験者数を見ると、全員がS特待となる[特待I(創発クラス)]は651人、1700人、837人に、[特待II]は975人、1642人、1482人と大きく変動している。主入試となる10日[1回]は2384人、3815人、4247人と大きく伸ばしている。いずれの入試回もボリュームゾーンであるC・Dランクとなっており、他校への影響は甚大だ。27年も日程は変わらないが、入試会場として東洋大学朝霞キャンパスを追加している。
開智所沢は小学校(募集定員120人)からの内部進学生を含む360人を募集する。26年は本科コースに医進クラスを新設した。27年は特待コースに入試成績がA特待以上の希望者によるサイエンスクラスを編成することとなった。「英語型」の入試内容も変更され、4科と口頭試問・面接から国算英3科に、[算数特待]では算数1科と口頭試問・面接から算英2科に、2月4日[日本橋併願]は2科・4科と英語面接から国算英3科になっている。
こうした入試内容の変更は、開智所沢の受験者数にどのような影響を与えたのか、24年から26年まで見てみよう。Cランクの10日[1回]2154人、3839人、4401人、Bランクの11日[特待I]618人、1886人、918人、Bランクの11日午後[算数特待]557人、1926人、845人、Cランクの12日[2回]904人、2162人、1905人、スライド合格も含むCランクの15日[特待II]970人、1793人、1625人となっている。25年に大きく増やしたものの、Bランクとなった入試回は26年に大きく減少した。
開智と開智所沢は出願時に、両方(開智第一志望)、両方(開智所沢第一志望)、開智のみ、開智所沢のみのいずれかを選ばせている。参考までに開智所沢を第一志望とする受験者数を26年で見ると、[1回]3187人、[特待I]750人、[算数特待]642人、[2回]1424人、[特待II]1280人となり、受験者数の7~8割程度を占めていることが分かる。
Fランクの開智未来(加須市)は3つのクラスで120人(T未来60人、未来30人、開智30人)を募集する。受験者数の推移を24年から見ると、10日午後[1回]は257人、269人、232人、12日午後[T未来]118人、142人、108人と、他のグループ校と同様の動きとなっている。他に、26年に1035人が受験した15日[開智併願]は開智[特待II]と同じ入試なので参考までに。26年から2月4日[開智日本橋併願]を新設したことで、グループ各校がこの入試回に出そろっている。なお、新たにグループ入りした横浜の学校については、発表された入試内容の取り消しも起きた。その背景も含めて、神奈川県を扱う記事中で触れてみたい。







