「勉強しなさい!」と何度言っても、なかなか机に向かわない。かといって、何も言わずに放っておくのも不安。そんな子どもの勉強への向き合い方に、頭を悩ませている親も多いのではないだろうか。
じつは、子どもが自分から勉強する習慣を身につけるためには、ただ厳しく言い聞かせるのでも、本人まかせにするのでもない、親の関わり方が大切だという。では、子どもの自主性を引き出すために、親はどんなサポートをすればよいのか。『医師が教える 子どもの習慣50の基本』から一部抜粋してお届けする。(ダイヤモンド社書籍編集局)

「勉強しなさい!」でも「あきらめる」でもない。子どもが“自習”を始める親の関わり方【小児科医が解説】Photo: Adobe Stock

どうしたら自主的に勉強する子になるの?

 当クリニックでも、「うちの子、自分で勉強しないんです。どうすれば自主的に勉強するようになりますか?」とよく質問されます。

 残念ながらこの問いに、パーフェクトアンサーはありません。
 ただ、いくつかわかっていることもあります。

 自習を習慣化するためには、

●同じ時間帯、同じ場所、静かな場所で行う
●1日15分から始めて、少しずつ学習時間を延ばしていく
●計画どおりできたら、シールを貼ったりして、達成感を得られる仕組みを作る

 などがあります

 また、自習中に間違えたり、失敗したりしても、「くり返し勉強していけば大丈夫」と思えるマインドをもつことも重要です。

 子どもから進捗(しんちょく)を聞いたら共感したり、つまずいていたら一緒に考えたりしてみましょう。

まずは15分、座るところから

 まずは、同じ時間帯に、同じ場所に座るところから始めてみましょう。
 ダラダラしていても叱らず、最初は

「今日は座れたね!」
「ゲームしないで座れてすごいね!」

 といった声がけをしてみてください。

 最初は机に座ることも難しいものです。まずは机に向かう習慣を身につけられるとよいですね。

伊藤明子(いとう・みつこ)

赤坂ファミリークリニック院長/小児科医/MD,MPH/BCIA認定ニューロフィードバック認定医
NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。東京外国語大学卒、帝京大学医学部卒、東京大学大学院医学系研究科修了。医師になる前から同時通訳者として天皇陛下や歴代首相、米国大統領の通訳を務め、現在も医学系会議を中心に活動している。通訳の仕事をしながら2児をもうけたあと、40歳で医学部を受験し、医師に。卓越した英語力を武器に、海外の学術論文から日々最新の情報をアップデートしている。メディア出演も多く、わかりやすい説明と親しみやすい人柄で子どもはもちろん、その親からの信頼も厚い。著書に『医師が教える 子どもの食事 50の基本』(ダイヤモンド社)などがある。