あ羽田エアポートガーデンへは、第3ターミナル到着ロビーの奥まった場所から歩いていく Photo by Hiroki Maebayashi
あ第3ターミナル到着ロビーから連絡通路(Japanプロムナード)を延々と歩かねばならない Photo by Hiroki Maebayashi

運営主体がバラバラで
台場や汐留と同じ状態に陥る

 では、なぜ羽田イノベーションシティも羽田エアポートガーデンも、当初の期待より集客できていないのだろうか?

 まず考えられるのは、開発プロジェクトと空港本体の運営主体が分かれており、十分な連携が取られていない点である。

 羽田イノベーションシティは、羽田みらい株式会社というJR東日本や京急などが出資した企業が運営主体。羽田エアポートガーデンは、住友不動産の運営だ。どちらも空港ターミナルを運営する、日本空港ビルディングとは異なる会社だ。

 運営主体が異なる結果として、空港近くにもかかわらず、両施設のテナントやアクセスなどの情報は利用者からするとリサーチしにくい。

 大規模再開発で複数の事業主体が各施設を整備した結果、うまくいかない例は他にもある。東京では台場や汐留がそうで、街の回遊性の悪さが露呈している。羽田もまさに、この事態に陥ったと言えるだろう。

羽田にホテルや飲食店は
これ以上、必要なのか?

 そもそも、羽田周辺の再開発施設に対して、利用者が本当に求めるものは何だろうか。デベロッパーは安易にホテルや飲食店、最先端研究などで話題を集める施設にしてはいないだろうか。

 確かに建物は立派で、テナントも人気店がないわけではない。とはいえ、羽田にはすでに3つの旅客ターミナルに多数の人気店が存在する。つまり、飽和状態なのだ。

 最先端研究地としても、都内や神奈川県の各地で同様の取り組みが行われている。「空港の近く」がよっぽどメリットになる企業以外は、選ぶ必然性がない。

 羽田空港周辺で本当に必要な、もっと有効なものは何か。