物流施設や駐車場は
地味だが確実に求められている
それは、駐車場だ。羽田空港の駐車場は、慢性的な混雑が問題となっている。「空きを見つけるのに1時間近くかかった」といったネット投稿もよく見かける。
混雑対策として、24時間毎の最大料金を大幅値上げ(1時間以内の短時間は値下げ)しているが、それでも多客期には満車になることが多い。
あるいは、物流拠点も足りていない。羽田は国際線の増加で貨物量が増え、すでに処理能力を超えている。2027年夏に向けて新貨物ビルの整備が進むが、物流拠点の不足は、韓国の仁川空港、台湾の桃園空港などと競争力の観点でも大きな課題だ。
なぜ、需要拡大が見込まれ、しかも対策必須の駐車場や物流拠点に場所を割かないのか。商業施設はもう、ターミナル内で十分ではないだろうか。空港近くという一見すると抜群の立地でも、ニーズがないものをつくれば、ポテンシャルを活かせなくなってしまう。
しかも、日本の空港近くの施設で、同様の失敗はすでにある。大阪中心部から離れた場所に高層ビルを建てたせいで完売までに30年を要した、関空のりんくうタウンが最たる例だ。
派手な商業ビルばかりつくっても仕方がない。物流施設や駐車場は、地味だが確実に求められている。そのような考えこそ、日本の空港の競争力強化につながるのではないか。まずは空港本体を含む3者およびその株主など関係者間の連携強化が欠かせないだろう。
利用者目線で言えば、最近は空港ラウンジの混雑が指摘される。羽田は、海外の同様の混雑空港に比べてプライオリティパスで使える店やラウンジがやや少ない。※詳細は画像で解説
AIも活用し筆者作成
この夏には羽田エアポートガーデン内に、24時間営業の個室ブースやシャワーがある「エアポートカフェラウンジNODOKA」がオープンするなど、空港利用者のニーズに応えた店も増えつつある。その流れをより加速してほしいと、空港好きとして願うばかりだ。








