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選択肢が多いほど、納得のいく決断ができる。大事なことほど、時間をかけて考えるべき――。そう信じている人は多いだろう。ところが、選択肢が増えたことで、かえって商品が売れなくなったという研究結果もある。考えれば考えるほど、なぜ決断は難しくなるのか。悩みや後悔を減らし、よりよい選択をするために知っておきたい、脳と決断の意外な関係とは。※本稿は、堀田秀吾『悩まない人の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
筋肉と同じように
脳も使うと疲れる
服を買うとき、「手持ちの服と合うだろうか」「派手すぎないだろうか」とあれこれ悩み、結局いつもと同じような服を選んでしまったりします。実は、この迷っている数十秒のあいだにも脳はいくつもの条件を処理し、思いのほか大量のエネルギーを消費しています。
人は1日に数千回もの決断をしていると言われています。何時に起きるか、今日はどの服を着るか、メールに何と返信するか。そうした意識にのぼらない小さな選択が積み重なり、脳には疲労が蓄積していきます。
筋肉を使えば疲れるように、脳も使うと疲れるのです。心理学ではこの現象を「決断疲れ(自我消耗)」と呼びます。
選ぶ数が増えれば増えるほど、脳の負担も大きくふくらみます。コロンビア大学のアイエンガーとスタンフォード大学のレッパーは、スーパーの試食コーナーでこんな実験を行いました。
ある日は24種類のジャムを並べ、別の日は6種類だけ並べ、購入した割合を比べたのです。立ち止まる人は24種類のときのほうが多くなりました。







