眠そうにしているビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

「ランチのメニューが決められない」「昼休みもスマホを見てしまう」「仕事はきっちり終わらせてから帰る」――どれも当たり前の習慣に思えるが、実は脳の疲れを招いているかもしれない。真面目に考え、効率よく仕事を進めようとする人ほど陥りがちな落とし穴とは?世界トップ大学の研究から見えてきた、仕事の疲れや悩みを減らす意外な習慣を紹介する。※本稿は、堀田秀吾『悩まない人の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

長くじっくり考えても
いい結果になるとは限らない

 ランチのメニューを15分も悩んで選んだのに、運ばれてきた料理を食べたら「やっぱり別のにすればよかった……」と後悔する。長く考えたほうが満足のいく決断になりそうなのに、不思議とあまりいい結果にならないことがあります。

 アムステルダム大学のダイクスターハイスらは、参加者に4台の中古車のスペックを示し、どれを買いたいかを選んでもらいました。

 条件は「4分間じっくり考えるグループ」「4分間別の作業をさせられるグループ」の2つです。

 提示された情報が4項目だけのシンプルな状況では、じっくり考えたグループのほうが正解の車を選べました。ところが、12項目もの情報がある複雑な状況では結果が逆転。別の作業をさせられたグループの正解率が約60%に達し、じっくり考えたグループはおよそ25%。2倍以上の差が出たのです。

 情報が多すぎる場面では、長く考えても答えは良くならず、脳の片隅で処理させたほうがいい答えが出やすいことがわかりました。