S0系イメージ図(青帯などのデザインは今後決定)(JR東海提供)
JR東海とJR西日本は10月16日、東海道・山陽新幹線で2029年7月に新型車両「S0系」の営業運転を開始すると発表した。2032年度上期までに25編成の投入を予定している。東海道新幹線は現在、2007年デビューの「N700系」(2013年以降、性能向上型の「N700A」にアップデート)、2020年デビューの「N700S」が用いられており、9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。新型車両は、いったい何が変わるのか。先頭形状に込められた空力性能へのこだわりから、自動運転を支える最新技術、グリーン車の快適性向上まで、進化のポイントを解説する。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
なぜ今「0系」に戻る?
新型に込めたJR東海の決意
東海道新幹線の車両は、開業時の「0系」、国鉄末期にデビューした初のフルモデルチェンジ車両「100系」、時速270キロ運転を開始した「300系」、さらなる高速化を目指した「500系」、1999年にデビューした「700系」と進化してきたが、それから四半世紀、形を変えながらも「700」の数字を受け継いできた。ではなぜ今回、栄光の「0系」の名前を冠する車両を開発するのか。
700系がひとつの到達点であり、以降の車両は運転性能、快適性の両面で700系をブラッシュアップしてきたことを意味している一方、次の「900」は試験車両・事業用車両を意味する形式であり、営業用車両には使えないという事情もあった。
「1000」に突入するのも違和感があり、そろそろ「0系」に戻るのではないかと筆者は考えていたので意外感はなかった。とはいえ、生半可な車両に「0系」を付ける訳にはいかない。
JR東海は「現行のN700系シリーズを超える革新的な車両として、東海道・山陽新幹線の新たな進化の基点を表す『0』にShinkansen、Supremeの『S』を冠し、『S0系』とします」と決意を示している。







