ディーゼルを諦めた理由は「技術」より「ソロバン」
山:そうですね。ほとんど日本市場だけのために、新しい規制に合わせたエンジンを開発して載せる。そのハードルが高かった、ということです。
いまディーゼルを求められるお客様には、CX-60という選択肢があります。2代目CX-5が出たときとは、そこが違う。CX-60はディーゼルの効率を考え抜いた、自信を持っているエンジンですので、ぜひ考えていただきたいと思います。
CX-5のお客様のご要望を伺うと、確かに「ディーゼルが良い」というお話はたくさん出てきます。ただ、「なぜディーゼルか?」とリクエストの内容を噛み砕いていくと、低速トルクがあって扱いやすい、余裕がある、といった言葉が出てくるんです。そこに対しては、来年出すSKYACTIV-Zとマツダ独自のハイブリッドで応えていきたいと考えています。今回の3代目は、企画の初期から、そのハイブリッドでいこうという方針でした。
F:「CX-5にディーゼル搭載なし」が経営判断だという事は分かりました。では山口さんご自身はいかがですか。本当はディーゼルを残したかった、という思いはありませんでしたか。
ディーゼル、SKYACTIV-Z+次世代ハイブリッド、どちらを選ぶ?
山:正直に言いますね。次に出るSKYACTIV-Z+独自のハイブリッド、それともディーゼルのどちらを選ぶかと言われたら、私は断然、SKYACTIV-Z+ハイブリッドです。
私自身、ディーゼルは大好きです。アクセルを踏んで、太いトルクでグッと伸びていく感覚は良いですよね。それを全く否定するものではありません。ですが先代CX-5のディーゼルもターボですから、初期の応答に対して、ワンテンポ遅れて後からググッと力が伸びてくる感覚があります。日々の生活の中で本当に気持ちよく走れるのは、どちらなのか。それを含めて考えると、私はSKYACTIV-Z+ハイブリッドを選びます。
お客様が求める低速トルクを電動駆動でサポートしながら、高回転ではガソリンエンジンの気持ちよさも両立させる。
F:来年出るSKYACTIV-Zと組み合わせた次世代のハイブリッドは、今のマイルドハイブリッドよりもモーターのサポートがかなり強くなるということですか?







