現場を知ることで、
質問の精度も上がっていく!
大学卒業後、JT(日本たばこ産業)に就職。「勤務地域限定」の地方採用として入社。「どんなにがんばっても偉くなれない立場」から、キャリアをスタートさせる。日本一小さな工場勤務での、きめ細かなコミュニケーションを通じた働きぶりを買われ、本社勤務に。その後、営業経験がまったくない中で、全国最年少所長に抜擢され、リーダーとしての一歩を踏み出す。
「自分にできることを一生懸命やる」「部下を信頼し頼る」をモットーに、自ら自転車で販売店をまわり、部下と共に汗をかくひたむきさに、「こんな素人の若造に、何ができるんだ!」と疑念を抱いていた部下たちも信頼を寄せるようになり、営業所の業績も急上昇していく。
職場再建のプロと呼ばれ、次々と任された組織を活性化させ、歴代最年少の支店長に大抜擢。31支店中25位より上位の成績をとったことがない高崎支店を2年連続で日本一に導く。
「シュッシュある?」という私の1つの質問で「自動販売機をしっかり拭けよ」というメッセージは伝わりますし、実際に販売店へ出向いたときに、見える場所に液剤がしっかり入った「シュッシュ」があれば「ちょっと拭いていこう」という気になるものです。
出かける際に「シュッシュはある?」と聞くなんて本当に些細なやりとりですが、さりげなく効果的な質問をすることが、リーダーの大切な仕事だと私は思います。
もちろん、そのためにはリーダーが出かける準備を手伝う、できるだけ現場に出て自動販売機がきれいになっているかを確認するなど、リーダー自身が汗をかくことも不可欠です。そんな姿を見せつつ、ふとしたタイミングで絶妙な質問をする。
そうやって部下の行動を引き出すことが大事なのです。このやりとりも、言わば「事実に基づくマネジメント」の1つです。
この際、私が大事にしていたのは「車の中にしっかりと液剤の入ったシュッシュがある
か?」という事実。リーダーが「その事実を大事にしている」ということが伝われば、徐々
に部下の行動は変わってくるものです。
(次回掲載は、未定です)
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ISBN:978-4-478-02308-2
本書は、「リーダーを任されたけど、どうしていいかわからない」「思うように部下が動いてくれなくて、困っている」、そんな悩みを持つ、若いリーダーに向けたものです。
著者の浅井氏は、JT(日本たばこ産業)に地方採用として入社。きめ細かなコミュニケーションを通じた働きぶりを買われ、本社勤務に。その後、営業経験がまったくない中で、全国最年少所長に抜擢され、リーダーとしての一歩を踏み出します。
いわば、営業経験ゼロで、はじめてリーダーになったわけですが、営業所の業績は急上昇。その勢いは衰えず、職場再建のプロと称され、次々と任された組織を活性化させ、とうとう歴代最年少の支店長に大抜擢。31支店中、25位より上位の成績をとったことがなく、閉塞感に陥っていた高崎支店(群馬県管轄)を2年連続で日本一に導きます。
そんな著者による、「リーダーシップの基本スタンス」と「今、やるべきこと」をお伝えいたします!
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