第3回のテーマは、部下のプライドをくすぐる褒め方、部下が気持ちよく動いてくれる頼み方です。あの上司の部下は、なぜ、あんなにやる気があるのだろうか、自発的に動くのかと思ったことはありませんか。その秘訣は、褒め方・頼み方にあったのです。
部下の強みを見つけ出し、褒めよう!
どんな部下にも強み、弱みがあります。どうしても部下の弱みにばかり目が行きがちです。しかし、マネジメント上手なリーダーは、部下それぞれの強みを意識して見つけ出し、褒めています。
その強みを褒める「レッテル褒め」をご紹介しましょう。たとえば、営業でいうと「新規の顧客開拓なら、Aさんの右に出る人はいない」「既存店の売上げ拡大と言えば、Bさんだよね」「プレゼン資料作りだったら、Cさんに任せておけば安心だ」というように、それぞれの強みにレッテルを貼ってしまうのです。
この「レッテル褒め」には、次のような効果があります。
1. 部下の承認欲求を満たし、モチベーションがアップする
部下は上司に認められたいという気持ちが強いので、ちゃんと見てくれているんだなと安心します。また、プライドをくすぐられ、やる気も出てきます。
2. 部下の成長スピードが加速する
「レッテル褒め」をされると、部下は、期待に応えなければと思うようになります。得意分野をさらに磨こうとがんばるので、ますます成長を促します。
上司も「レッテル褒め」を意識的にすることで、部下の弱みより強みが見えてきます。部下本人も気づいていないような意外な強みが見つかるのではないでしょうか。「レッテル褒め」をされた部下は、自発的に動いてくれるようになるでしょう。