ヴィジブルでアクセシブル
それが私のCFO像

永井 梅田さんの時間の使い方は非常に参考になりますね。1歳と3歳の二児の母親でもあるわけで、時間の使い方を工夫しないといけないと思いますが、梅田さんなりの工夫というのはありますか?

梅田 格好いいワーキングマザーのようなことはなかなか言えないのですが……(笑)。ダラダラと残業はしないようにしています。昔は長時間労働が売りだったんですが(笑)。GEに居た頃を思い出すと、本当に夜遅くまで仕事していました。夜中の2時でもミーティングしたり。

 いたずらに時間をかけてもだめだということは、最近になって真実として分かってきました。いまもファイナンスのチーム全体で、ワーク・ライフ・インテグレーションに取り組んでいます。ファイナンスの皆さんは真面目で、終わるまでやりたい、終わってもダブルチェックしないと気がすまない、という人が多い。でも長時間労働で成果が上がるというのは幻想であることが多いですよね。これに気づくまで、すごく時間がかかりました。

 さきほどもファイナンスの仕事として重要なのは、企業全体の戦略を理解して全体感を持つことだと申し上げました。これは実は時間の使い方にも言える事だと思っていて、このレポートがどのように全社の意思決定に使われるのか、どのような分析で求められているのかということが分かれば、自分の立ち位置が見えてくるわけです。そうするとこのレポートの完成度はどうあるべきかという最適なところが見えてくる。

 これができれば、自分の時間が作りやすくなるんですよね。他の女性のエグゼクティブの方から聞いた事があるのですが、「上に行けば行くほど、子育てしやすい」というのは本当だと思います。上にいけば、自ずと全体感を見るように心がけますからね。私も働き方を変えることができたのはMSDに来てからで、全体感を見る事ができるようになってからですね。

永井 アメリカでは女性CFOが急増したというニュースがありました。CFOの重要性が昔よりも認識されてきたと同時に増えているということのようです。他の部署とのコミュニケーションや調和がファイナンスとして重要ということですが、それを伺っていてもしかしたらCFOは女性らしさを発揮しやすい職種なのかなと思いました。