選ぶことは捨てること
40年続く社会人生活のスタート場所を、きみたちもあと1~2カ月で決断することになる。
「せっかくだから、いろいろな業界を見てみたい」
「自分の可能性を狭めたくない」という気持ちもわかる。
もちろん、そうしてほしい。
ただし、「選ぶことは捨てること」であることも、肝に命じてほしい。
あれも、これも選ぶわけにはいかない。
受ける企業も多くても30~50社。たくさん内定を手にしたとしても、実際に入社できる企業は1社だ。
どうしても行きたい業界を決定し、それ以外の業界で働く未来を捨てる勇気を持つのだ。
「捨てる」と書くとドキッとするかもしれないが、「捨てると決める」ことが、決断するということであり、覚悟を決めることであり、やるべきことに照準を合わせることでもある。
部屋の大掃除と同じだ。
1つ1つと向き合いながら必要なもの、大切なものだけ残し、それ以外の不要なものを一切手放すことで、驚くほど気持ちがスッキリし、気分もウキウキしてくる。
この前向きな気持ちで活動をスタートできるかどうかも、結果につながっていく。
可能な限り年内に、遅くとも1月中には自分が進むべき道を決め、しっかりと準備を進めてくれることを願っています。