価値は1年で80倍に
ビットコインの価値が1000ドルを突破したことが話題になっている。
ビットコインは、ネット上で流通する仮想通貨として2009年に生まれた。その後、乱降下を繰り返しながらも少しずつ価値を上げ、当初1ドル程度だった1ビットコインの価値はどんどん上がっていった。
以前、本連載でビットコインについては説明をしたことがあるが、最近その価値が急騰した理由は、11月に開かれた米国上院の公聴会で、米司法省や治安当局関係者がビットコインに見せた前向きの姿勢だ。
そもそもこの公聴会は、ビットコインを利用する際の匿名性を利用した麻薬取引や銃の売買が行われていることが明らかになったために行われた。当然、ビットコインに対して厳しい規制が設けられるものと思われてきたのだが、逆にお墨付きを得る結果となり、下がっていた価値が急反転して公聴会後には何倍にもなったというわけだ。1000ドルを超えたビットコインの価値は、1年前の80倍以上に高騰している。
さて、われわれ普通の人間は、ビットコインとどうつき合うべきなのか。それを判断するのは簡単ではない。
いま、ビットコインを手に入れるのは
超ハイリスク?
ビットコインは、そもそも「採掘」されて生み出されている(採掘の仕組みはこちらの記事を参照)。だが、一般人はもはやその採掘自体に関わるのは無理だろう。採掘は難しいプログラムを解くような方法で行われており、ビットコインの流通量が増えるにつれ、どんどん難度は高まっている。今やかなり大掛かりなコンピュータのハードウェアがなければ採掘はできない。ちょうど、普通の人間が金鉱を掘りに行くのが難しいのと同じだ。