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いきなり年収1000万円になっても、これで大丈夫!?
ソーシャルゲームバブル入社組に憧れるあなたに贈る
ゲーム業界の歩き方2013・幸せマニュアル編

石島照代 [ジャーナリスト]
【第46回】 2013年12月6日
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 しかし、そんな彼にも3年間だけバブルの女神がほほえんだ。「趣味はクレジットカード研究」というAさんは、このマイマブルの時期に、お金持ちの証明とも言われかねてから憧れていたクレジットカード「ブラックカード」を複数枚手に入れることに成功する。だが「会費があまりにも高いので、触って満足してすぐ解約した」そうだ。

 それにしても年収3000万円が3年間続いたということは、宝くじが1億円当たったような感覚に近いかもしれない。少なくとも、Aさんの奥さんはそうだった。ある日家に帰ると、宅配便の段ボールがたくさん届いている。奥さんいわく「ウチも、お米は魚沼産のコシヒカリくらい食べないと~」から始まって、よく分からないお取り寄せが日々の食卓を彩ったそうだ。

 「子どもにコシヒカリの味なんか分かるわけないし!」と言うと、今度は「ウチも、子どもを私立中学に入れたいんだけど、いいかしら~」と学校案内パンフレットを山ほど見せられたという。

 「それも総費用が年間100万円近くするところばっかり。私も家内も勉強嫌いで学校を逃げ出したクチなのに、自分が産んだ子どもだけは違うとでも思っているんでしょうか。だいたい、ウチもウチもって、ウチはセレブじゃない!」と思ったAさんは、奥さんに一切相談せずに、報奨金でマイホームのローンを全額繰り上げ返済してしまったそうだ。

 「当時奥さんは文句タラタラでしたが、今は安売りチラシが好物の生活を送っています。でも、マイホームのローンが消えたことは、感謝してくれているようです」

ガチャならダブルスーパーレア!
優秀な高収入開発職を虎視眈々と狙う「タガメ女」

 Aさんの話を一緒に聞いていた、家庭用ゲーム業界とソーシャルゲーム業界で人事業務を担当した関係者は次のように話す。

 「Aさんのケースは結局ハッピーエンドでまったく問題がない。正直コシヒカリくらいで済んで良かった。有名私立に子どもを通わせていた高給の開発者が、その後会社を辞めて大変になった話もありますのでね。問題はもっとこうなんていうのかなあ~、オンナ問題というか~」

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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