NEC  LaVie L LL750 TG
NECの看板機種「LaVie L LL750」に、ブルーレイドライブや高解像度液晶を搭載した「NEC LaVie L LL750 TG」。今後13万円台で買えるようになれば、「迷わず買い!」だろう。

 PCメーカー各社から、最新の夏モデルが登場しつつある。この冬には「Windows 7」の登場が予想されているだけに、時期的には最悪と言えよう。

 つまり、「今最新モデルを投入しても、買い控えに合う可能性がある」ということだ。

 逆に言えば、こんな状況下で投入される製品なら、メーカーがよほど力を入れている「斬新なモデル」ということだろう。

 今シーズン最も注目すべきは、NECの看板機種「LaVie L LL750」だ。これは、販売ボリュームが大きいA4ノートPCの中で、さらに一番売れている機種であり、毎シーズン売れ行きランキングの上位に位置している。

 つまり、NECとしては「冒険をして外せない機種」なのである。少なくとも、これまではそうだった。

 だからこそ、毎シーズンボリュームゾーンのなかで売り出されており、割安感を打ち出していた。「機能や性能は中の上なのに、価格は中の下」と言ったららわかり易いだろうか。

 実際、10万円台前半の機種のなかでは、ライバルよりも価格が若干安く、性能もよいことが多かった。迷ったらLL750シリーズを買っておけば、まず間違いなかったのだ。

 ところが、大不況のさなかにある今シーズンにおいて、この定番モデルでNECが勝負を賭けて来たのである。

 “勝負”のポイントは、主に2つある。

 まず「Blu-rayドライブ」を搭載したことだ。CD-RドライブがDVDドライブに変わったように、いつかDVDドライブがブルーレイに取って変わることは、間違いないだろう。

 だが、個人はともかく企業ユーザーがこれに移行する日は相当遠いと思われ、パーツとしての値下がり感はDVDドライブの普及期には及ばない。PC、レコーダー共に高級機に搭載されているのが現状だ。

 ところが、NECはボリュームゾーンのLL750にブルーレイドライブを搭載した。正確に言うなら、これは冒険ではなく“先取り”だ。いつかはやって来るであろう流れを、若干先取りしただけなのだ。