鉄道沿線の人口減を補う意味合いもあり、期待されるのは、ホテル・レジャー事業や不動産開発による増収策である。

 西武グループを象徴する存在だったグランドプリンスホテル赤坂は解体され新たな開発に着手、16年には複合ビルとして開業する予定だ。軽井沢ではプリンスショッピングプラザを増築しており店舗が50店増える。ゴルフ場のクラブハウス建て替えも進めている。

 それ以上に、同グループで最も注目されるのは、品川の再開発計画だろう。西武グループは、品川プリンスホテルをはじめ大型ホテルを4棟、合計約5000室を有する。

 品川は東京都内で21世紀に最もポテンシャルが高いとされる立地だ。国際化が進む羽田空港への玄関口であり、また、27年に開業が見込まれるリニア中央新幹線の東京での終着駅になる。

 品川にはJR東日本が15ヘクタールの車両基地を抱えるほか、京急電鉄は開発を見越して駅前のパシフィックホテル東京の営業を終了している。だが、西武グループでは老朽化が進む品川プリンスホテルの営業を継続しており、再開発の具体的な絵はまだ見えない。

 東京オリンピック開催が決まり開発機運が高まっている。株主とのもめ事にケリをつけ、上場企業として継続的な成長を目指すためにも品川開発に本腰を入れる時期に来ている。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子)

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