約39億円の販売促進費は、
どこへ消えた?

 まず、前期末(平成24年12月期)の販管費に含まれる販売促進費の額は約78億円で、販管費の中で最も大きな金額を占めていました。

 この販売促進費とは、フランチャイズ店の販売活動を支援するための費用を指します。

 恐らく前期は、フランチャイズ店に対し積極的に販売促進費を投入し、販売のテコ入れを行っていたのでしょう。

 ところが、当期第二四半期(平成25年6月期)の販管費の内訳を見ると、販売促進費の金額がほぼゼロであったことが読み取れます。前年同期(平成24年6月期)には約39億円の販売促進費が計上されていたにもかかわらず、です。

 つまり、前期は販売促進費を使って積極的な営業をかけていたのを、当期はばったりと止めてしまったことが売上不振の原因の一つになっている可能性があります。そして、売上不振にはもう一つ原因があります。