(2)天然ガス小売事業者に対する供給力確保義務

 天然ガス小売事業者に対し、自らの顧客需要に応ずるために必要な供給力を確保しなければならないことを義務付ける(供給力確保義務)。

3.需要家保護のための措置

 様々な天然ガス小売事業者が、交渉力の低い一般の家庭等の小口需要にも天然ガス供給を行い得る制度となることから、当分の間、現行の一般ガス事業者の小売部門に対し小口需要について供給義務を課し小売料金規制を継続するとともに、全ての天然ガス小売事業者に対し需要家への契約条件の説明義務を課すなど、需要家保護のために必要な措置を講ずる。

(1)経過措置として一定期間、料金規制を継続

 現行制度では、小売ガス料金の規制として、一般ガス事業者(都市ガス事業者)及び簡易ガス事業者が行う家庭等の小口需要への供給については、国の認可を受けた供給約款に基づき供給することとされている。今回の法律変更でこの規定を本則から削除するとともに、併せて現在の一般ガス事業者及び簡易ガス事業者が当分の間、認可を受けた「特定小売供給約款」に基づき供給しなければならないこととする経過措置を附則において講じる。なお、経過措置の解除については、今後、実際に競争が進展しているかを確認した上で行うこととする。

(2)天然ガス小売事業者に対する需要家保護のための各種規制

 天然ガス小売事業者(代理店も含む)に対し契約条件の説明義務、書面交付義務を課すとともに、苦情処理義務、名義貸しの禁止、事業休廃止の周知義務等の規制を措置し、これらに違反している場合等においては、業務改善命令を行うことができることとする(命令違反の場合は登録取消や罰則を課すことが可能)。特に、家庭等の小口需要向けにあっては、小売価格又は小売価格帯を店頭及びHPで表示することを義務付ける。