1日に24時間以上働くことができる、その理由

 さて、いかがでしょうか?

 多くの人が「24時間」と答えたのではないかと思います。しかし、実際にやったことはありませんが、私の適当な理解での理論的な最大はおそらく50時間です。

 まず、UTC+14、つまり協定世界時から14時間前に進んでおり、世界で最も早く1日が始まるキリバスのライン諸島から始めます。そして、UTC-12、つまり世界協定時から12時間遅れているアメリカのハウランド島かベーカー島に、働きながら移動します。

 ポイントは、移動のタイミングと方法かもしれせん。世界で最も早く1日が始まる場所から、世界で最も遅く1日が始まる場所まで、同じ日付の場所を通りながら移動しなければなりません。

 もしそれができるのであれば、時差が26時間あるため、時計の針を26時間戻すことができます。すると、1日が50時間あるということになります。

 これが実現可能かどうかは検証していませんので、現実的にはもう少し短いのかもしれません。もしより詳しく検証された方がいたら、ぜひ教えていただければと思います。

 この話の重要な点は、本当に50時間かどうかの真偽は別として、グローバルな世界では「1日を24時間以上で捉える必要がある」という事実です。

 私自身、気づいたときには1日に24時間以上働いていたことがあります。それは、世界規模の経営戦略を検討する必要があるプロジェクトのときのことでした。

 当時、私は韓国のソウルにいて、午前0時を超えて仕事をしていました。そして、朝も早起きし、早朝から帰国後に迫っていた重要な会議の準備をして、空港に向かっていました。たしか、そのときの飛行機はヘルシンキ行きでした。出発前に運悪く私の会社の偉い人から「空気を読まない作業指示」が入り、メンバー全員で飛行機の中でも作業を続けることとなったのです。

 そして、ヘルシンキに到着してからもずっと仕事をして、いつの間にか、自分たちが24時間以上実際に働いていることに気づいたという話です。そのときはもう、笑う力もありませんでした。