また、本誌編集部では今回、開発後期段階にある新規有効成分の新薬候補、および発売まもない製品にスポットを当てました。

 治験と呼ばれる新薬の開発と承認を目的とした臨床試験は、今回問題となったディオバンやブロプレスのような医師主導の臨床研究とは異なります。この臨床研究は、基本的にすでに販売されているクスリが対象であり、製薬会社のマーケティングが目的であることも。治験はもっと厳格なものです。その審査を経て市場に参入する新薬に注目しました。

 糖尿病では2014年に6製品が発売されそうです。痛風、脳卒中予防、アルコール依存症では数十年ぶりに新薬が登場しました。

 がんの領域では、免疫療法ともいえる新しいタイプの分子標的薬がまもなく登場しそう。乳がんでは抗がん剤を結合させた分子標的薬が発売されます。前立腺がんのホルモン薬では即効型が台頭しています。肝がんでは原因の8割を占めるC型肝炎が完全治癒の時代に入っています。

 このほか緑内障、加齢黄斑変性、花粉症・ダニ、関節リウマチ、骨粗しょう症、うつ病、高血圧症、高脂血症、認知症、ワクチン、痛みなど病気別、あるいはがん種別に開発品を含むクスリの最新情報をお届けし、製品と開発品のリストも掲載しました。

クスリの表と裏を見せる総力特集
本当に頼れるクスリへ辿りつけ!

 さらに製薬および関連業界についても徹底解剖しました。

「誇大広告疑惑が浮上した武田薬品工業に何が起きているのか」「臨床研究の結果を有利に見せる『スピン』手法の手口」「大型薬の特許が切れ、参入続々のジェネリック市場」「儲け過ぎた調剤薬局を襲う14年度診療報酬改定の逆風」「初任給30万円もある薬剤師 就職率92%の超売り手市場」などなど。

 このほか「市販薬の徹底攻略法」「高齢者クスリ漬けの危険」「3食昼寝付きで1000万円を稼いだプロ治験者の実態」など見どころ満載。製薬会社、バイオベンチャーの各社業績一覧では、本誌編集部が独自に集計した新薬候補数を掲載。ベンチャー一覧には実力と将来性を図る目安となる提携実績も整理しました。有望銘柄探しにお役立てください。

クスリの表と裏をお見せする本特集が、頼れるクスリへ辿りつく一助になれば幸いです。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 臼井真粧美)