注目企業:
パナソニック、ヤマハ、ソニー

 2014年の注目企業は3つある。まず、構造改革を完結させるパナソニックの飛躍が期待される。残された構造改革で最大のテーマは巨額赤字を計上する液晶パネル事業からの撤退である。一方、構造改革が最終局面を迎える中で強化を目指している自動車及び住宅分野でのM&Aにも注目が集まる。この両領域で現在注視されているのがテスラ向け電池ビジネスである。しかし、テスラだけでは発展はない。特定国向けの専用電池自動車生産やスマートハウスの提案で顧客そのものを作り上げる作業から取り組まなければパナソニックの飛躍はない。パナソニックはそれに気づいており、キーデバイスを軸に顧客創生を実現する活動に既に入っている。第二、第三のテスラをパナソニック主導で生み出す可能性は十分にあると見ている。

 次に注視している企業はヤマハである。新興国における音楽教室のビジネスモデル普及と楽器販売拡大が、総合楽器メーカーの強みと相俟って、中期成長性を高めてゆこう。電子楽器もブランドだけで儲けられる時代は終わった。しかし、通常の家電商品と異なり、持っているだけでは何も起きない楽器では普及活動がポイントになる。販売網と教室で文化を作り上げることができる世界で唯一の総合楽器企業として当社の今後の利益成長ポテンシャルは高い。

 最後にソニーである。14年3月期第3四半期決算で遂にVAIO撤退を発表した。構造改革を継続中の当社も遂にブランドを捨てる決断をした。テレビも分社化を実現した。今後は地域ごとの生き残り策を模索するものと考えられる。最終的には高付加価値品だけに事業を絞る選択を行うこととなろう。そしていよいよ15年3月期は、新ビジネスモデルで中期の収益性アップが期待できるPlayStation4が本格的に収益寄与し始める。課金ビジネスという新たな収益源を得るゲームは、PS3時代の赤字から10%を超える平均営業利益率への好転が期待できる。また、ゲームを起点に映画や音楽も巻き込んだエンタテインメント事業の課金ビジネスへのシフトが進むことにも期待している。

出所:会社、BofAメリルリンチ・グローバルリサーチ予想