アマゾンとの競合激化
異次元の売上成長

 アマゾン売上高とセブン-イレブン・ジャパンのチェーン全店売上高、ファーストリテイリングの連結売上高の推移を示したのが以下の図表1である。三社とも日米を代表する革新的小売業だが、アマゾンの売り上げの伸び方は、有店舗小売業のそれとは異質なものであることが見てとれる。

出所: 会社、BofAメリルリンチ・グローバルリサーチ 作成

 2013年度におけるアマゾンの国別売上高を示したのが、以下の図表2である。2013年度は前年より大幅な円安に振れたことから、ドル建ての売上高は日本において2%の減収となったが、円ベースでの売上高は、毎年コンスタントに2割弱で成長していることが見て取れる。すでに日本では、7450億円の売り上げ規模、日本の小売業者としてはすでに13位の規模に達しており、すべての小売業にとって手ごわい競合と言えるだろう。

出所:BofAMLグローバルリサーチ

既存小売業を大きく上回る
異次元のキャッシュ創出力

 アマゾンが競合相手として脅威なのは、そのキャッシュ創出力にある。図表3は、代表的小売業の営業キャッシュROIを比較したものである。アマゾンは、自社物流施設に在庫を集約することで、既存小売業を大きく上回る回転差資金を生み出し、営業キャッシュROIは69%と、有店舗小売業とはこれまた異次元のキャッシュ創出力を実現している。

注:営業キャッシュROI=営業CF/純営業資産  :純営業資産=売掛金+在庫+有形固定資産+リース資産(差し入れ保証金)-買掛金
出所:会社側開示資料によりBofAMLグローバルリサーチ作成