DC特有の落とし穴

 ここまで、DCでの運用は年齢やDBの有無などを踏まえて、コア資産で長期的な資産配分を構築し、それをリバランスするべきという話をしました。それを実践するには、アクティブ運用は評価が難しいしコストも高いのでパッシブ運用で、と考える人も多いでしょう。これは一つの考え方としてはあり得るものですが、DCではこの考えが当てはまらないことがあります。前述のように商品の入れ替えが事実上困難なために、DC制度発足当時の手数料の高いパッシブ運用商品がラインナップに残っている場合があるからです。DCでは長期の視点から運用商品を提供してほしいとの想いからできた制約なのですが、この制約によって旧来型のコストの高いパッシブ運用商品が残っていたり、日々進化している新しい戦略をDCで取り入れることが難しくなったりなど副作用のほうが大きいように思います。DC加入者のためにも、ぜひ、フレキシブルな入れ替えができるような制度改正をしていただきたいものです。

今回の川柳
制約を 踏まえてしっかり 長期投資

※本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、筆者が所属するアライアンス・バーンスタイン株式会社の見解ではありません。