はあちゅうの誘われる技術その3
「お酒は弱いんですけど、今日は飲みます」
――では、はあちゅうさん、続いての「誘われる技術」ですが……?
はあ 誘われる技術というか、これは「夜、誘われる技術」なんですけど、今草食系の男の人が増えている中で、これはどうなのかな?と妙な雰囲気になるのが嫌なんです。なので、自分の本気度合いを女の子のほうから出さなきゃいけない時ってやっぱり何かサインが必要だと思っていて。
私の場合だと、お酒がめちゃくちゃ弱いんですけど、一杯まではギリギリ飲めるんです。で、今日は本気だという時は飲むんです。で、「お酒は弱いんですけど、今日は飲みます」ということを相手に伝えることによって、「誘ってね」ということを伝えているんですけど、そんな感じで1つ方法を出してみました。
ベリ いいね。
はあ ベリッシモさんは「今日は本気だよ」というのを女性に伝えるために、何か使うサインみたいなものはありますか?
ベリ ぼくはいつも本気だよ。だから、女性が本気かどうかを確認しなきゃいけないので、これはすごくいいと思うんです。
はあ でも、ベリッシモさんみたいな方でも、こいつは気があるのかないのか分からないなと踏み留まっちゃうことってありますか?
ベリ いっぱいあります。
はあ そういう時は何といいます?おれに気があるかどうか確かめる時の方法みたいなのは?
ベリ いちおう興味があるけど、まだ分からない、ということ?
はあ まだ分からない。男としての興味なのか、料理研究家とかタレントとして興味を持っているのか、これはどっちなんだ?みたいな時に。
ベリ そういう時はなるべく、さっきもいったけど、安くて汚いところに誘ったり、向こうが無理しているところを見たいんです。ぼくのためについてくるとか。たとえば23時に、終電がないかもしれないけど来てとか。
あと、ぼくがよくいうのは、「ミニスカートを履いてきて」という。
はあ なんでですか?
ベリ たとえばOLさんだったら、わざわざ家に帰って着替えなきゃいけないとか、もしくは着替えを会社に持っていって着替えなきゃいけない。で、会社で着替えたら、同僚とか会社の人に見られるかもしれない。いろいろ面倒くさいじゃないですか。大変だから、そういうことをやってくれる人が、たぶん興味があるかなと思うんです。
逆に、そういうこといって、「いや、会社だから無理」とか、「一回戻らなきゃいけないから無理」というと、そういう人はぼくにそんなに興味がない。
はあ でも、私は好きな人でも「ミニスカート履いてきて」といわれたら、履いて行かないです。
ベリ わざと?
はあ わざととかじゃなくて、私はミニスカートのキャラじゃないと思って。
ベリ マジで? じゃあ今までそれで損していたよ。いけていたかもしれないよ。
あと、ミニスカート以外にぼくがいうのは、たとえばハイヒール。「ハイヒールを履いてきて」というんです。「なぜ?」といわれる。ぼくはちゃんと科学的な理由も説明するんです。「お尻が違うんだよ」というんです。
たとえばイタリア人の女性のお尻と、日本人の女性のお尻と、ブラジル人の女性のお尻の形は全部違うんです。で、ハイヒールというのは、骨盤の角度をちょっと上げるんです。そして、セクシーに見えるんです。足が長く見えて、お尻がちょっとキュッとなる。南米の方はハイヒールを履くと、もうお尻が上がり過ぎて、変なふうにいうと、ワイルドというか、牛のお尻みたいになっちゃうんです。大き過ぎて。で、イタリア人はちょっとヒールを短めにしたほうがいいですね。逆に日本人の女性のお尻は小さ目ですから、すごくハイヒールが似合うんです。だから、ハイヒールをいろんな女性に履いて欲しいです。
靴を見て、その人の情報も入ってきます。いろんな靴があって、そこから趣味とか、経済力とか、いろいろ分かるんですね。だから、靴もポイントかなと思うんです。イタリアのことわざで「顔とか目は嘘をつけるけど、靴は嘘をつかない」という。ぼくはそのネタをいうために、今日わざわざピカピカの革靴を履いてきたんです。で、痛くて、絆創膏を貼ったんです。なんでこんな話になったんだっけ?
はあ 何でしたっけ? いろんなところに話が散りましたが、大丈夫でしたでしょうか?
――いえいえ。「人生を切り開いていくためには、とにかく誘うべし」ということでしょうか?
はあ すごいまとめ方になりましたね(笑)。
ベリ ぼくは日本に来た時に、本当に言葉もできない、お金も全くない。ちょっと軍隊で貯めたお金もすぐ全部使っちゃったし。だから、まず誘うのはただですね。ただでできることは全部やれ、というので、誘うことはただで、別に汚いとか、怖いとか、そういうのは全くない。紳士的に誘えばすごくいいと思うんです。人を幸せにするし、幸せを与える立場になるんですね。で、みんな誘われるのを待っていますよね。
はあ 基本的にはそうですね。
ベリ そう。それをオープンにいっているから、すごくいいと思うんです。実際に、みんな誘われるのを基本的に待っているから、まず誘って、あとはどうなるのか、それは楽しみ。あとは本を読めばいい。ここにいろいろアドバイスを書きました。
――じゃあ本をお読みいただくということで。
【編集部からのお知らせ】
ベリッシモ・フランチェスコ 著『ビジネスパーソンの誘う技術』
【内容紹介】
ランチも、ビジネスも、恋愛も、人生の全ては「誘う」ことから始まる。待っていては何も生まれない。「誘う技術」を身につけて世界に飛び出そう!
人気のイタリア人が教える明日から使える「誘い方の教科書」。
【本書の主な目次】
第1章 たった1分で人生が変わる誘いの魔法
第2章 誘い上手・誘われ上手の10の習慣
第3章 仕事ができる人は誘い方もうまい
第4章 誘いのプロになる10の心得
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