「メンタルが弱いままでも勝てた」
横峯さくら選手

 マイナス感情を持っている自分でも、自己肯定感を得られる状況をつくる。そのためには、感情を受け入れ、思考を一致させ、行動を切り離す。今の自分ができることに集中し、一段ずつOKラインをクリアしていくことが大切なのです。

 女子ゴルフの横峯さくら選手も、2013年のサイバーエージェントレディスで優勝したとき「メンタルが弱い自分のままで勝てた」と発言しました。
強いメンタルを持っていないという自分の感情を受け入れ、その上で何ができるかを考え、行動した結果、1年11ヵ月ぶりに優勝を手にしました。

 かつては「優勝しなければ意味がない」と2位になっても喜べなかった彼女が、自身の状況や感情を受け入れた上で、「今できることは何か」に焦点を当てた結果、再びの優勝を手にすることができたのです。

 先日(2014年6月)全米女子オープンで横峯さくらは7位タイ(日本勢では1位)でした。7月の日医工女子オープンゴルフトーナメントは2打差で2位。世界ランキングも38位(2014/7/15現在)と一歩ずつ階段を上っています。

 メンタルが強かろうと弱かろうと、結果を出すことができる。
 この感覚を知っていれば、いつでもまた結果を出すことができます。

 これこそが「絶対的な自信」であり、不動の自信を得るためのOKラインなのです。

 次回は「現状維持でも自信を失う」についてお話ししたいと思います。
(次回更新は7月16日予定)


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