ピーター・ソンダーガードガートナーリサーチ部門 最高責任者

 デジタルビジネスで成功するために必要不可欠なのは、企業風土やマインドセット、IT労働力のケーパビリティの抜本的な変革だ。CIOやリーダーたちは、その移行に欠かせないコアコンピテンシーとなる人材を確保し、育て上げ、さらには成長させるための戦略や育成プログラムを刷新しなければならない。

 上記は、私の同僚であるリリー・モク、ダイアン・ベリー、ジャニス・フランシスが最近発表したリサーチの結論であり、鍵となる提言だ。

 イタリアでのカンファレンスに出席するため飛行機に乗っていた際、私は機上でこの提言の重大さに目を奪われた。内容を完全に理解するために、2回繰り返して読まねばならなかったほどだ。「CIOやリーダーたちは、(成功につながるデジタルビジネスへの)移行に欠かせないコアコンピテンシーとなる人材を確保し、育て上げ、さらには成長させるための戦略や育成プログラムを刷新しなければならない」

 感想をひと言で言えば、「ワオ!これはきわめて重要な変化だ!」

 私は以前、「2020年までには70億の人々と企業、そして少なく見積もっても300億台のデバイスがインターネットに接続されるだろう」と述べたことがある。それにつれて人々や企業、ならびにデバイスの相互通信や取引、さらには交渉が活発化し、新しい世界が台頭する――これがデジタルビジネスなのだ。