もう、学生じゃないんだから……。
学校では、実に多くのことを学ぶ。義務教育の小学校、中学校だけでも9年間、学校に通う。9年ものあいだ、学ぶことに集中する毎日。考えてみれば、これは並大抵のことではない。
高校、大学に進めば、さらに7年間。その間に学ぶ知識は膨大なものだ。しかし社会人になると、学校で学んだことがそのまま使えるほど、世の中、甘くはないと実感することもしばしば。
社会に出ると、数々の問題に直面する。それらは多くの場合、教科書に載っている問題でも、学校のテストのように正解があらかじめ準備されているわけでもない。
しかも学校を卒業してから、社会人としての人生は40年以上の長丁場。その間ずっといろいろな問題に直面しながら、解決していかなければならない。
次の項目で、必要だと思うものをチェックしていただきたい。
□教科書に載っていない問題を解決する力
□ものごとをちゃんと考える力
□ものごとをシンプルに解き明かし、解決する力
□もめごと、ジレンマによる悩みをスッキリと解決する力
□みんなと協力しながら、ものごとを成し遂げる力
□相手の立場になって考える力
□自分で目標を設定して、それを実現できるようになる力
ここで挙げた力を身につけることは、これから社会に出る子どもたちにとって大切なのはもちろん、大人になるとさらに大切になると感じるのは私だけだろうか。
現実はごちゃごちゃとしていて、複雑でよくわからないことだらけだし、問題を解決しようとしても解決策はもやもや。そんな状況が続けば、将来の見通しはどんよりと暗くなる。
あのとき、どうすればよかったんだろう……。
これから、何をすればいいのだろう……。